節電どこから何をすればいい?

節電シリーズ その1


消費生活アドバイザー

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 みなさんこんにちは。消費生活アドバイザーの丸山晴美です。これから、省エネやエコライフなど生活に密着した役立つお話をご紹介できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 第1回目は、夏の節電について何をすべきかをご紹介します。

 昨年の東京電力や東北電力管轄のエリアで15%の節電要請でしたが、今年はこのエリアでは節電要請が特に定められてはいません。今年は、関西や九州など昨年は節電要請が無かったエリアでの節電要請となっています。
 7月9日に大飯原子力発電所3号機がフル稼働したことにより、関西電力管轄の節電目標値が15%から10%へ引き下げられました。

 これを踏まえて、いつ、どんな節電をするのが効果的かをご紹介します。

節電はいつすればよいのか?

 夏の電力不足時の節電ポイントは「ピーク時間帯の電気の利用を減らす」ことです。このピーク時間帯というは、1日でもっとも電力需要が大きくなる時間帯です。平日の午前9時~午後8時までが電力不足が予想される時間帯で、その中でも午後1時~4時のピーク時間帯が深刻な電力不足が懸念される時間帯ですので、日中の節電が大切ということになります。

ではどんな節電をすればよいのか?

 図をご覧になっていただけると一目瞭然なのですが、在宅時の14時頃のピークタイム時の電力使用の58%がエアコンです。

図:夏の昼間(14時頃)の電気機器の使用例(在宅世帯の例)

 待機電力をカットするなど細かい節電も大切ですが、まずは大きいところから節電することが効率的でしょう。
 エアコンの設定温度を28度以上に設定にするということは、もはや常識となりつつありますが、暑すぎると感じる人もいるかと思います。冷房の設定温度を27℃から28℃に上げると、1日9時間あたり0.27kWhの節電、約6円の節約になります。※省エネルギーセンター家庭の省エネ大事典2012より試算

効率的にエアコンを使うポイントは、「遮熱」、「循環」、「除湿」です。