MENUMENU

第4回 トヨタ白川郷自然學校


国際環境経済研究所理事・主席研究員


印刷用ページ

 自然との共生をテーマに掲げ、消費者の環境意識啓発・癒しの場を提供するトヨタ白川郷自然學校には、ハード面でもソフト面でも人と自然の関わりを意識する場面がたくさん用意されています。
 ハード面で言えば、172ヘクタールという広大な敷地をゾーニングしてそれぞれのエリアに適した保全・管理をしていること、建物自体が環境教材との意識に立ち、冬の雪を雪室に保管し夏の冷房に活用したりしていることなどがありますが、この自然學校の真骨頂はやはりソフト面、充実した自然体験プログラムに凝縮されているといえるでしょう。

設備管理の責任者である木村さんに、雪室を見せていただきました。トヨタ自動車社員だった木村さんは野鳥博士。毎朝バードウォッチングに出かけるそうで、今はそれもプログラムになっています。私は朝6時には起きられず参加できませんでしたが、皆さんはぜひ。。。

 現在8名いるインタープリター(自然と人との「仲介」となって自然解説を行う人)の創意工夫により、地域の豊かな自然やその自然によって育まれた文化、そして現代の環境技術を学べるプログラムは約20種類。その中から、私が参加した「ネイチャーガイド」と「囲炉裏deナイト」をご紹介しましょう。

 こうした自然体験プログラムに参加するのが初めてという方にお勧めなのが、ネイチャーガイドです。宿泊施設から一歩出ればそこがフィールド。人を楽しませる技にたけたインタープリターの方と一緒に歩くと、ぞれぞれの木の名前はもちろん、特徴や白山麓一帯でどのように活用されていたかまでわかるので、漠然と眺めていた大きな「森」が、一つひとつの個性ある植物の集合体として見えてきます。
 案内してくださった三原さんは、開校当時からここで活動するベテラン。1時間があっという間に過ぎてしまいました。

高級爪楊枝によく使われるクロモジ。白山一帯ではかんじきにつかっていたそうです。ネイチャーガイドの合間に、昔実際に使われていたかんじきや、木の皮で編んだかごなども見せてくださるホスピタリティー。 トヨタ白川郷自然學校の特徴は、お食事がフランス料理であること。地元の旅館や民宿に対する配慮だそうですが、地元の食材を使ったフレンチは家族連れにも大好評だそうです。一人でお邪魔した私に、スタッフの皆さんがおつきあいくださいました。温かいなぁ。


竹内純子のすごいぞ!日本企業の環境力の記事一覧