エコドライブ10のすすめ

地球環境とお財布に優しいエコドライブ その1


消費生活アドバイザー

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 ガソリン代が上昇している中、やはり気になるのがガソリンの節約方法ではないかと思います。今回はエコドライブについて、その道のプロの方々のお話を伺ってきました。

<お話を伺った方>
大野栄嗣さん 日本自動車工業会 運輸政策対応ワーキング主査
谷口実さん  日本自動車工業会 環境統括部長
佐々木玄さん 日本自動車工業会 環境統括部

一般社団法人 日本自動車工業会HP

 まずはエコドライブとは聞いたことはあるけれど、一体どんな運転をすることがエコドライブになるのでしょうか。

エコドライブ10のすすめ

1 ふんわりアクセル「eスタート」
優しい発進を心がけましょう。
ふんわりすれば、約11%の燃費UP
2 加減速の少ない運転
車間距離は余裕をもって、交通状況に応じた安全な定速走行に努めましょう。
車間距離に余裕を持たないと、約2~6%の燃費DOWN
3 早めのアクセルオフ
エンジンブレーキを積極的に使いましょう。
使えば、約2%燃費UP
4 エアコンの使用を控えめに
車内を冷やし過ぎないようにしましょう。
外気温25℃の時にエアコンを使うと、約12%燃費DOWN
5 アイドリングストップ
無用なアイドリングをやめましょう。
10分間のアイドリングで、ガソリン約130ccのムダ
※ニュートラルレンジ、エアコンOFF時
6 暖機運転(だんきうんてん)※1は適切に
エンジンをかけたらすぐ出発しましょう。
5分間の暖機運転でガソリン約160ccのムダ
※1:暖機運転とはエンジンをかけてしばらくエンジンを暖めることで、エンジンの負荷がかからないようにすることですが、現在のエンジンの性能が向上しているため暖機運転は原則不要です。
7 道路交通情報の活用
出かける前に計画・準備をして、渋滞や道路障害等の情報をチェックしましょう。
1時間のドライブで道に迷って10分余計に走行すると、燃費約14%DOWN
8 タイヤの空気圧をこまめにチェック
タイヤの空気圧を適正に保つなど、確実な点検・整備を実施しましょう。
タイヤの空気圧が適正値より50kPa不足した場合、約2~4%の燃費DOWN
9 不要な荷物は積まずに走行
不要な荷物を積まないようにしましょう。
100kgの不要な荷物を載せて走ると、約3%燃費DOWN
10 駐車場所に注意
渋滞などをまねくことから、違法駐車はやめましょう。
平均車速が時速40kmから時速20kmに落ちると、約31%燃費DOWN

参考資料 エコドライブ10のすすめ

 これら10項目をちゃんと実践できればなんと、30%近くもガソリン使用率が減らせるとのこと。仮に30%ガソリン代が浮くとしたら、月1万円が7,000円になるってことでしょうか。

 とは言え全てが完璧にできるわけではないので、実際は10%程度だとか。

 そのあたりを割り引いたとしても、年間1万km走行した場合、年間18,200円※2の節約になるとのこと。これはやはりやらずにはいられない金額です。特に日頃から車と共に生活をしている人ほどエコドライブを習慣化すると効果が大きいですね。
※2:年間走行距離1万km 車のカタログ燃費10km/㍑ エコドライブ実践前の燃費7km/㍑の燃費が1割上昇した場合、ガソリン1㍑140円で算出

 エコドライブは全てをマニュアル通りにする必要はないそう。できるところから実践していって欲しいとのことでした。
 大切なのは、継続と習慣化。これで、きっと環境にもお財布にも優しい生活が実践できますね。

 うまくまとまったところで、終了かと思いきや実は、エコドライブにはいくつか勘違いされている方法があるとのこと、是非それも教えてください! 
 次回は「どちらが正解?エコドライブクイズ」です。

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