見切り品も考え方次第でエネエコに


消費生活アドバイザー

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 私自身日々節約を意識して買い物をするようにしています。特に食費は自炊を中心にして食材は最後まで無駄なく使い切れるようにしています。私が日ごろ心掛けている買い物や保存方法などを紹介すると、買い物は多くても週2回までとして、できるだけ買い物へ行かなくて済むようにしています。
 これはコロナ禍で外出が思うようにできなくなり、在宅時間が増えたことで自ずと買い物回数が減りました。そしてまた、子どもの小学校が休校になるなど自炊をする回数が増えました。それにも関わらず、我が家では食費が減りました。つまり、今まで買い物回数が多かったために知らず知らずのうちに無駄な買い物をしていた可能性があったとも考えることができます。

食費節約で日々気を付けていること

 購入する際は、食材はできるだけ加工品を避けて、野菜なら1本、1玉などできるだけカットされていないものを購入し、保存はスーパーのレジ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に入れています。
 使うときは、野菜は切ったところから傷んでくるので、キャベツなら一枚ずつ皮をはがしながら、切り口を大きくしないように調理します。
 もちろん、あまり自炊をしない人がカットした野菜を1回で使い切れる量だけ買う方法もあります。我が家の場合は、野菜の高騰時などに食費の予算と相談しながらカットされた野菜を買うことがあります。

 また肉は業務用の大容量を購入して、下味冷凍や小分け冷凍をして、使う分だけ解凍することで、調理がしやすくなりまた食材が傷む前に使い切れるので、食材のロスを減らすことができています。

 食品ロスは世界的な問題ではありますが、農水省、環境省によると日本国内での食品ロスは年間612万トン(29年度推計)といわれています。これは、東京ドーム5杯分とほぼ同じ量で、日本人1人あたり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になるといいます。
農林水産省のHP https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html

 家庭内でできるフードロス対策は、買うとき、買った後、調理時、食事をしてから食べ終わるまでと一連の流れがあります。もちろん家庭内のフードロスが減ることは、食費節約にもつながることですので、エネエコと言えますよね。

 そして我が家では家族の人数が少ないため、まずは買い過ぎないことがフードロスを削減する一歩だと考えています。

 私が指導する買い物方法には、「半額シールが貼られた見切り品は買わない」といったものがあります。その理由は、「たとえ安いからと言って、そもそも買う予定がなかったものを半額で買ってもお金を出すことには変わりがなく、消費期限も当日限りであるなど短く、結果的には食べきれずお金の無駄になってしまうため、よく考えてから購入するようにしましょう」といった理由からです。
 節約を意識すると、値段にばかり目が向いてしまい、本当に必要なものとそうでないものとの判断が付きにくくなる場合があります。もちろん消費期限内に消費でき、もともと購入予定だったものに半額シールが貼られていたなら、それはお得な買い物と言えるでしょう。

見切り品に対する考え方も人それぞれだと思ったできごと

 我が家の小学校高学年になる息子に、お買い物をお願いするときがあります。自分専用のマイバッグを持ち、セルフレジを利用するなどなかなかのお買い物上手です。いつもは食パンや牛乳など指定の商品をお願いして買ってきてもらうのですが、それとは別に「おかずになるもの」といったテーマで買ってきてもらうことにしました。
 そして買ってきたものが、この画像のものです。

 見事に見切り品のシールが貼られたものばかりを買ってきました。これは母親の私がお金のアドバイスをしているから?見切り品のシールが貼ったものを買わないといけないと空気を読んだ?などいろいろなことを考えました。そして本人になぜこれら見切り品を選んだのかを聞いてみました。
 息子の回答は、「見切り品ということは、あとちょっとしたら廃棄処分されてしまうってことでしょ?でもこれを買って食べれば、捨てられてしまうかも知れない食品が救われるってことだよね?これは食品ロスを減らすことにつながると思ったんだよ」と。なぜかちょっと誇らしげでした。
 そしてなぜ食品ロスという言葉を知っているの?と聞いてみたら、「学校に食品ロスのポスターが貼ってあって、それをなんとなく見ていたから」とのことでした。

 「見切り品が安いから買うのではなく、廃棄から救うために買う」息子の言葉を聞いて、確かにそういった考え方もあるねと。視点を変えてみることの大切さに気付かされた瞬間でした。
 食べ物を大切にすることが、お財布にも環境にも優しいエネエコアクションにつながります。見切り品はその日食べきれる分だけを購入するように、上手に取り入れたいものですね。