• 2012/07/03

    エネルギー政策の「国民的議論」に向けて

     「国民的議論」とは便利な言葉だ。しかし、実際のところ何を表しているのか不明確。そのうえ、仮にそれに実体があるとしても、その集約方法についてコンセンサスがあるとは思えない。
     特に、エネルギー政策のように、踏まえるべき視点やデータを消化することが専門家でも難しいイシューの場合、大衆討議的あるいは国民投票的な方法が意思決定になじむのかという本質的問題がある。 続きを読む

  • 2012/06/19

    活字は「しゃべり」に勝る

     エネルギー政策についての原稿をようやく書き上げた。今年8月10日より、新潮新書から順次発売される予定だ。宣伝になってしまうが、ぜひご一読いただければ・・・。

     昨年の東日本大震災を境に、それまで世の中の関心事だった地球温暖化問題はどこかに消えてしまった。それに代わってお茶の間の話題になったのがエネルギー問題である。 続きを読む

  • 2012/05/30

    再生可能エネルギー固定価格買取制度
    —欧州の末路—

     日本では、現状さながら再生可能エネルギー狂想曲である。固定価格買取制度の買取年数や買取価格が決まり、参入企業もプロジェクトメイキングに忙しい。

     ところが、本家本元の欧州では、同制度のほころびが目立ち始めた。電気料金は上がるわ、グリーン産業は育つどころか中国に全部持って行かれて国内の倒産が目立つわ、とうとう制度自体の抜本的な見直しが進められ始めた。  続きを読む

  • 2012/05/01

    再稼働に向けて-政府と原子力コミュニティの宿題

     先日、日本の原子力関連産業が集合する原産会議の年次大会が催され、そのうちの一つのセッションで次のようなスピーチをしてきた。官民の原子力コミュニティの住人が、原子力の必要性の陰に隠れて、福島事故がもたらした原因を真剣に究明せず、対策もおざなりのまま行動パターンがまるで変化せず、では原子力技術に対する信頼回復は望むべくもない、という内容だ。 続きを読む

  • 2012/04/03

    再生可能エネルギーは本当にコストダウンするか?

     前2回にわたって、コスト等検証委員会の試算やプレゼンの図について、いろいろ問題点を指摘したが、最後に再生可能エネルギーに関連して、残る疑問を列挙しておこう。

     再生可能エネルギーの技術開発の進展によるコストダウン・シナリオは学習曲線に基づいているが、この根拠がどの程度確からしいものなのか判然としない。現に米国では風力発電のコストは近年になって上昇してきている。 続きを読む

  • 2012/03/26

    曲解だらけの電源コスト図made byコスト等検証委員会

     前回予告したように、エネルギー・環境会議コスト等検証委員会での議論の問題点を考えてみよう。

     もともと低すぎるではないかとの批判が強かった原子力発電のコストを再検証しつつ、再生可能エネルギーの導入を促進するために、再生可能エネルギーのコストを低めに見積もるという政策的結論ありきで始まったのだろうと、誰しもが思う結果になっている。 続きを読む

  • 2012/03/16

    ごあいさつがわりに、今感じていることを

     ブログ、第一回目だ。

     文章はいろいろなメディアに発表してきたし、ツイッターでも発信している(@sawaakihiro)が、ブログというものは書いたことはない。なので、どうしても肩に力が入ってしまうし、ぎこちない文章になりそうだ。そこで、まとまったものを書くより、ここでは時事的なネタにコメントをすることにしようと思う。 続きを読む

  • 2012/03/14

    ブログを始めます

    国際環境経済研究所(IEEI)所長の澤です。
    この度のIEEI Webサイトのリニューアルを機に、ブログをスタートすることにいたしました。 続きを読む

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