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軽減税率で増えるゴミ


消費生活アドバイザー


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 この10月1日から消費税が10%になります。今回の増税では軽減税率という新しい税率が導入されます。酒や医薬費を除く、飲食料品やテイクアウト、デリバリー、定期購読契約をした週2回以上発行される新聞が対象です。

 同じお店で購入するものでも、イートインとテイクアウトでは税率が異なります。イートインは10%、テイクアウトは8%です。
 軽減税率の対象とならない「食事の提供」とは、飲食設備がある場所において、飲食料品を飲食させる役務の提供をいい、「飲食設備」とは、テーブル、椅子、カウンター等その他の飲食に用いられる設備のことです。(国税庁消費税軽減利率制度対応室資料より)
 お店の中や、お店の外にあるお店が管理をしているテーブルや椅子、ベンチ等で飲食をする場合は10%になるのです。食べ歩きや公園のベンチでの飲食は8%です。

 これの何が問題かと言えば…。同じ商品でも、テイクアウトの方が安くなるなら、テイクアウトにしたいと考えてしまいがちですよね。つまり、テイクアウトが増えるということは、ゴミも増えるのではないかと思うのです。
 そこで今回は、イートインとテイクアウトのゴミの量を比較してみました。

 今回は、近所のマクドナルドへ行って、息子と二人でイートインとテイクアウトをしてみました。
 お店の中で、早速このようなものを発見!お店のゴミ箱に中身が抜かれたゴミが…。

 増税後は、至る所でこのような光景が見られるのでしょうか。都会はとにかくゴミ箱が少ないので、あちこちにゴミが散乱しないことを願うばかりです。

 まずは、イートインから

 トレイにハンバーガーとドリンク、ポテトのセットが2つ載っています。息子と美味しくいただきました。
 その帰りに、同じものをテイクアウトしました。

 見るからに包装容器が多いことがわかりますね。

 こちらが、中身を出したところです。

 では、両者食べ終わった後のゴミの量を比較してみましょう。

イートインのゴミの量

テイクアウトのゴミの量

 ぱっと見はあまり違いを感じませんね。

 計測してみたいと思います。計る容器の重さは引いてあります。

イートイン52g

テイクアウト97g

 その差45g

 1回の食事でこれだけのゴミの差が出てしまうのは、怖いですね。増税分よりも、包装資材の方が高いような気もしますが…。
 何だか矛盾を感じてしまう制度にも思えますね。制度なのだから、仕方無いと言えば仕方ありませんが…。

 そんなテイクアウト問題を考えてか、日本KFCが運営する「ケンタッキーフライドチキン」では、10月から商品ごとの価格を見直して、税込価格を維持するとともに、イートインでもテイクアウトでも消費者が支払う金額は同額とすることを発表しました。この方法であれば、どちらを選んでも金額が同一なので、不公平感を感じることなく、気持ち良く飲食ができそうですね。同様にサイゼリアでも、持ち帰りと店内飲食の税込価格をそろえると発表しています。
 他のファーストフード店やファミレス、コーヒーショップでも同様になると、消費者側としてもどちらでも料金は一緒なので、利用しやすくなるでしょう。
 テイクアウト時の包装容器にもコストがかかります。テイクアウトが増えればそれだけ、経費がかかり利益を圧迫することになるかも知れません。テイクアウトのゴミは、巡り巡ってそれらを処分するゴミ処理代が増えることになるでしょう。

 デリバリーも軽減税率の対象となり、こちらも今後増えると予想されています。こちらもテイクアウトと同様に、ゴミが増えかつ、バイクなどでの配達となれば、エネルギーも使うでしょう。
 軽減税率の外食部分に関しては、特に改善の余地がありそうです。



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