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第7回 日本自動車工業会 環境委員会運輸政策対応WG主査/トヨタ自動車株式会社 環境部担当部長 大野栄嗣氏

世界の自動車メーカーが燃費向上の競争、技術の戦国時代にある


国際環境経済研究所理事、東京大学客員准教授


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――現状のCO2対策としては、ガソリン車の燃費の向上が重要なのですね。

大野:車の燃費向上に関する技術的なネタはいたるところに潜んでいます。エンジンやトランスミッションのような動力系だけではなくて、ボディなど、車全体に燃費を良くするネタがあります。

――ボディで燃費を向上させるためには、具体的にどうするのですか?

大野:例えばボディを流線形にすると、特に高速道路を走っている時に、空気抵抗が少ないですから燃費が相当良くなります。車種によっては、ボディの下側の普段見えないところにもぐって見てもらえるとわかりますが、板がきれいに貼ってあり、空気がスムースに流れるようにしています。これで相当空気抵抗が少なくなります。

――自動車のあらゆるところに燃費の向上について計算されているのですね。

大野:そうです。ですから、自動車を開発しているエンジニアは、ほとんど全員が燃費を良くすることに携わっていると言ってもいいほどです。それは、かつてのいわゆる排気ガス対策とは違うところです。昔は、自動車の環境問題と言うと、窒素酸化物やパティキュレイトなどの排気ガスで、開発対象はエンジンと排気管まわり、触媒に限られていました。それに比べると、燃費の問題は車全体の技術になりますね。

――いろんな細かな技術の積み重ねなのですね。

大野:その通りです。ひとつひとつの対策の積み重ねで、一台でトータルどのくらい燃費が向上したか、です。対策ひとつが例えば燃費0.1%毎です、本当に。

エコドライブでさらに燃費向上

――身内でも最近ハイブリッド車に買い替えて、月々のガソリン代が半分以下になり、喜んでいました。やはり燃費が相当良くなったからですね。

大野:燃費が良くなると省エネでCO2が減り、環境のためになりますが、それだけではなくて、お財布にも優しいですね。もう一つ、エコカーであってもエコドライブして頂くとさらに良くなります。

――エコカーでエコドライブ、なおさらいいですね!

大野:エコドライブで更に燃費が良くなり、事故も減りますし、いいことがたくさんあります。

――では、エコドライブのポイントを3つほど教えていただけますか?

大野:やはりアクセルワークが一番効きますので、無駄にアクセルを急加速させない、じわーっと踏む習慣をつけていただくと、これで1割くらい効きます。

 2番目は「暖機しなくて良い」ということです。エンジンの冷えている時に始動すると、少し暖まるまでアイドリングで待っていないと壊れると誤解している人が意外に多いんですね。

――私もそうなのかと・・。

大野:今の車は壊れませんから。アイドリングしている時の燃料はもったいないので、すぐにスタートして結構です。これは冬の季節には、けっこう効くと思いますよ。よほど寒いとき以外は、エンジンをかけてすぐスタートしてください。

 3つめのポイントは、エアコンです。エアコンは使わない時にACと書いてあるスイッチをオフにしてください。このACのスイッチを買った時からずっと入れっぱなしの方がいらっしゃいますが、スイッチを入れているだけで10%以上燃費が悪くなります。



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