冬学期が始まりました!


国際環境経済研究所理事、東京大学客員准教授


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 10月7日から東京大学教養学部の冬学期がスタートしました。環境エネルギー科学特別部門は教養学部附属教養教育高度化機構に所属し、2013年度に創設された部門です。2007年度~12年度に開講されたNEDO新環境エネルギー科学創成特別部門が前身ですが、その流れをくみながら、新たな教育活動を展開していく予定です。

 今学期は『地球環境と資源エネルギー2013』『エネルギー科学概論』『エネルギー科学Ⅰ』『再生可能エネルギー実践講座』『環境エネルギー経済学』『最先端太陽電池講座~有機太陽電池をつくる』の6つの講座を開講しました。私は、『再生可能エネルギー実践講座』と『エネルギー科学概論』を担当しています。これから駒場キャンパスでの講座やイベント等について、日記形式で綴っていきたいと思います。よろしくお願いします。

 東京大学はリベラル・アーツを重視していて、細かい専門分野は後で学ぶという“Late Specialization”の理念があります。教養学部は駒場キャンパスにあり、東京大学に入学した学生は理系文系に関わらず、この一つの学部で少なくとも2年間をここで過ごし、基礎教育と教養教育の両方を学びます。ほとんどの学生が3、4年生になると本郷へ行きますが、3、4年生まで通して教養学部で学ぶ学生もいます。そうした前提があるため、教養学部の環境・エネルギー分野の学科を選択するのは、必ずしも理系の学生だけとは限りません。

東京大学駒場キャンパス正門前にある1号館

 教養学部の各講座は冬学期末までに13回にわたる講義が予定されていますが、第1週は、講座のガイダンスを行います。7日(月)は5限に開講した全学自由研究ゼミナール『再生可能エネルギー実践講座』のガイダンスを行いました。部門を統括する瀬川浩司教授が全体の講座概要を説明しましたが、教室には15名ほどの学生が集まりました。

「再生可能エネルギー実践講座」第1回講義(ガイダンス)の様子

 実は、東京大学では、開講当日に初めて受講する学生の名前がわかります。事前に何名の学生が講座を登録しているのか、教員にはわからないシステムになっているのです。環境エネルギー科学特別部門は新設されたばかりで認知度も低いと思われることから、「どれくらい学生が集まるのかな」と少々心配していましたが、十数名の学生が集まってくれて内心ほっ。ただガイダンスを受講して興味が持てなければ、別の講座に変更することもできるので、気は抜けません。

 このゼミは、瀬川教授、内田聡特任教授、飯田誠特任准教授と私の4名で担当します。瀬川教授と内田特任教授は太陽電池の研究者で、飯田特任准教授は風力発電の研究者。そして私は、環境/サイエンスコミュニケーションが専門です。ただ今回は、「実践講座」の名の通り、再生可能エネルギー事業の実践的な知見を学ぶことを目的としています。というわけで、再生可能エネルギー事業を実際に手掛ける企業の方たちをゲスト講師にお迎えする予定です。座学に留まらず、学生との双方向に質疑応答やディスカッションを展開していきたいと思っています。来週は、「大規模太陽光発電(メガソーラー)事業」をテーマに実践的な話をしていきます。私が担当しますので、講義の様子はまた綴りたいと思います。

 10日(木)は5限の『地球環境と資源エネルギー2013』のガイダンスがありました。この講座も瀬川教授が講座の全体の概要説明を行いました。総合科目と称される講座で、環境問題とエネルギー問題に関する知見を幅広く身につけ、自ら問題解決策を模索していく能力を養うことを目的としています。地球環境と資源エネルギーの問題は複雑に絡み合っています。この講座では、まず現代の環境問題を俯瞰し、続いてこれらに関連する化石資源とエネルギーの現状を解説します。最後に日本が取るべきエネルギー戦略につながる最新のトピックスを紹介します。東京大学の研究者の他に、日本を代表する研究者や団体トップの方もお招きする予定です。この講座のコーディネートを担当しているので、興味深い話題があれば綴りますね。
 担当する『エネルギー科学概論』は第2週が初回のガイダンスです。特別部門が開講する講座の内容についてはこれから情報発信していきますので、皆さん楽しみにしてください。可能な限り週に1度の更新をめざします!



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