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第7回 日本自動車工業会 環境委員会運輸政策対応WG主査/トヨタ自動車株式会社 環境部担当部長 大野栄嗣氏

世界の自動車メーカーが燃費向上の競争、技術の戦国時代にある


国際環境経済研究所理事、東京大学客員准教授


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――次世代自動車は、社会的なニーズなのでしょうか?

大野:やはり今は過渡期だと思うんです。将来30年後、50年後に本当に今のようにいろんなタイプがあるかはわかりません。それは自然淘汰されますから、私達もどれが生き残るかわかりません。今は、技術者同士が切磋琢磨して競争しているわけです。技術的な戦国時代とも言える、おもしろい時代ですね。

 一つの会社だけでもいろんなエコカーを開発しています。すると技術者同士が同じ会社の中で競争しているわけです。だから技術者に聞いてみると、みんな自分がやっているのが一番いいんだと言っていて、どれが将来伸びてくるか楽しみにしているわけです。

――次世代自動車戦略は、各社違っているわけですね。

大野:次世代車、いわゆるエコカーだけでなくても、従来車の中でも会社によって個性があるので、おもしろいですよ、そのへんはやはり技術競争ですから。

 ディーゼルに力を入れている会社もあるし、同じ従来車でガソリンですけども最近新しくできたのが、「過給ダウンサイジング」という、ちょっと聞きなれないかもしれませんが、エンジンを小さくする技術です。例えば2500ccのエンジンだったら2000ccにします。それで燃費は良くなりますが、それだけだと力が出ませんから、スーパーチャージャーやターボチャージャーという、いわゆる「過給」技術、たくさん空気を入れるようなデバイスを付けまして、アクセルを踏んで本当に力が必要な時だけすごい力を出します。

 これは、どちらかというと従来車の範疇ではありますが、燃費を向上させる新しい技術です。よく「第3のエコカー」という言葉がありますが、従来車もいろんなバリエーションが出て来て、メーカーや国によって得意・不得意があります。



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