MENUMENU

日本では何かと理想化されがちな欧州のエネルギー環境政策。しかし色々な制約条件の中で理想と現実の相克に悩んでいることは洋の東西を問いません。昨年まで国連気候変動交渉の首席交渉官の1人を務め、現在、ジェトロロンドン事務所長として欧州情勢を見る有馬純氏が現地から発信します。

  • 2012/12/03

    混迷する英国のエネルギー政策(3)

     英国のエネルギー政策に関しては、再生可能エネルギー補助のレベルや将来のエネルギーミックスにおけるガスの役割等についてキャメロン首相、クレッグ副首相、オズボーン財務相、デイビー・エネルギー気候変動相の間で激しい議論があり、11月23日にようやく妥協が成立したところだが、その底流をなす連立政権内部の保守党・自民党の対立が収まったわけではない。 続きを読む

  • 2012/11/29

    混迷する英国のエネルギー政策(2)
    -連立与党内の対立、そして妥協の成立へ-

     英国のエネルギー政策をめぐる政府部内の対立は、オズボーン財務大臣対デイビー・エネルギー気候変動大臣の対立のみならず、連立与党である保守党対自民党の対立でもあった。9月の内閣改造で保守党からエネルギー担当閣外大臣に就任したジョン・ヘイズ議員が風力に懐疑的な発言を繰り返し、上司であり、自民党出身のデイビー・エネルギー気候変動大臣を激怒させたのは前回紹介した通りだ。 続きを読む

  • 2012/11/16

    混迷する英国のエネルギー政策(1)
    -低炭素化と国民負担と-

     英国のエネルギー政策をめぐる政府部内の対立が激化している。今日のFTでは Ministers clash over energy bill という記事が出ていた。今月、議会に提出予定のエネルギー法案をめぐって財務省とエネルギー気候変動省の間で厳しい交渉が続いている。議論の焦点は原子力、再生可能エネルギー等の低炭素電源に対してどの程度のインセンティブを許容するかだ。 続きを読む

有馬 純(ありま じゅん)
1982年通商産業省(現経済産業省)入省。入省時を含め、資源エネルギー庁国際資源課(現国際課)に4回勤務(新入生、補佐、企画官、課長)。1996年から3年間OECD日本政府代表部参事官、2002年から4年間、IEA(国際エネルギー機関)国別審査課長。2008-2011年、大臣官房審議官地球環境問題担当を務める。気候変動枠組み条約締約国会議にはこれまで8回参加。2011年4月より日本貿易振興機構(ジェトロ)ロンドン事務所長兼経産省地球環境問題特別調査員。