執筆者:奈良 長寿

avatar

海外電力調査会調査部 上席研究員

  • 2012/02/24

    発送電分離問題の再考②-2
    発送電分離=市場化のリスクをどう考えるか?

    一物一価の法則がもたらすリスク

     日本では、普段なら、1本100円の長ネギが700円に高騰したことがある。電力は蓄えられないという性格上、市場化した場合には、同様なことが起こりうる。これをヘッジするためにさまざまな金融商品が開発される一方、事業者はいかにこの鞘をとるかという行動に走る。規制側の任務は「競争法(日本の独占禁止法相当)」に基づく不正取引の監視であり、価格レベルそのものについては関与しない。これが今の英国の電気事業である。 続きを読む

  • 2012/02/21

    発送電分離問題の再考②-1
    英国事例に見るフェアの追求とその帰結

     発送電分離が目的とするところは公平(フェア)な市場の構築に他ならないが、英国の発送電分離は「フェアとは何か」という点で考えさせられる点が多い。今回は、発送電分離と電力自由化を最もドラスティックに実行した英国の事例に基づき、発送電分離とフェアについて考察する。 続きを読む