2014年9月のアーカイブ
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2014/09/29
中国も環境対策に本腰を入れるか
今年6 月、中国の国家気候変動専門家委員会のメンバーである何建坤氏が「政府は次期5カ年計画(2016~2020年)において、二酸化炭素(CO2)排出量の絶対的な上限を設ける」と述べたとロイター通信が報じた。 続きを読む
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2014/09/26
誤解されている原子力安全規制
(産経新聞「正論」からの転載:2014年9月9日付)
東京電力福島第1原発事故後に独立性の高い安全規制機関として設立された原子力規制委員会と原子力事業者との間に、このところ相互不信感が漂っている。 続きを読む
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2014/09/25
震災直後の東電による取引所取引の停止は「暴挙」か?
(「WEDGE Infinity」からの転載)
河野太郎議員は、東日本大震災後に東京電力の要請で関東地域における卸電力取引所の取引が停止したことによく言及される。以下のブログ記事がその一例である。 続きを読む
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2014/09/25
世界と日本の人口問題:食料とエネルギーの需給の問題に関連して(その2)
少子化問題として考える世界で特異な日本の人口問題人類の歴史のなかで人口問題のカギをにぎるのは、食料需給の問題であると考えられてきた。しかし、21世紀初頭のいま、化石燃料エネルギーに支えられてきた経済の発展が、先進工業諸国の人口増加を抑制するようになっており、それが、経済を急成長させてきた発展途上国にも及んでいる。 続きを読む
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2014/09/24
懲りない朝日新聞は相変わらず反原発
9月21日(日曜日)の朝日新聞には織り込みちらしで、読者の皆様にとして「吉田調書」に関するおわびの文が入っていた。しかし、同日の記事を見ると、朝日新聞は反省しているとはとても思えない。
吉田調書については、評価を誤ったとの朝日新聞の公式説明だが、その説明を信じている人は、まずいないだろう。 続きを読む -
2014/09/22
エネルギー効率の国際比較:「省エネ大国 日本」もはや幻想?中国より下位?
毎日新聞は2014年8月8日朝刊にて『米NPO:「省エネ大国、日本」もはや幻想 中国より下位』との報道を行った。その中で、日本は石油危機の時期に省エネが進んだが、その後の努力は不十分であると言う。また、日本は中国にも抜かされたとする。 続きを読む
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2014/09/18
河野太郎議員の電力批判、「スマートではないメーター」への疑問
過大な機能を搭載すればかえってメタボなメーターに(「WEDGE Infinity」からの転載)
東京電力福島第一原子力発電所事故とその後の計画停電の経験等により、電力システム改革議論が政治的に一気に加速した。 続きを読む
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2014/09/17
世界と日本の人口問題:食料とエネルギーの需給の問題に関連して(その1)
世界の人口を究極的に左右するのは化石燃料の枯渇であろう化石燃料が使える当分の間、食料の供給が世界の人口を制約することはなさそうである
人類が農耕を始めてから産業革命以前までの世界人口は生存に必要な食料の供給に左右される自然淘汰の原則で制御されていたのではないかと想像される。 続きを読む
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2014/09/16
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(1)
「エネルギー・キャリア」とは?エネルギー・キャリアの開発と利用に向けた取組みが、政府において省庁横断型科学技術イノベーション創出プログラムとして始まった。 続きを読む
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2014/09/12
地球温暖化の科学をめぐって(4)
IPCCプロセスに対する政治介入に対する批判は、同じくIPCCのCLAであるハーバード大のロバート・スタヴァンス教授からも提起されている。 続きを読む
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2014/09/11
蟷螂の斧
-河野太郎議員の電力システム改革論への疑問③-連系線の運用容量問題
2014年6月11日付河野太郎議員ブログ記事 「いよいよ電力の自由化へ」に下記のようなことが書いてある。 続きを読む
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2014/09/09
電力供給を支える現場力⑤
-技術の継承の現場から-技術の継承が重要である、と言えば異論を唱える方はいないだろう。しかし技術の継承がどれだけ難しいことか、一見非効率にも思えるほどの時間と手間暇をかけなければならないことかを、本当に理解されている方はごく僅かではないだろうか。 続きを読む
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2014/09/08
手元に置きたいエネルギー辞典、ダニエル・ヤーギン著「探求」
書評(一般社団法人日本動力協会/世界エネルギー会議日本国内委員会発行 ニュースレター NO.38 2014年8月号からの転載)
渾身の大作
5年をかけて執筆された分厚い大著である。原書は721頁、日本語訳本だと918頁もある。 続きを読む
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2014/09/04
「再エネ固定価格買取制度の見直し」でなく、「廃止」を訴えて欲しかった
書評:産経新聞 金曜討論「固定価格買い取り制度見直し 国民負担の抑制が必要」竹内純子氏の「誤解だらけのエネルギー・環境問題、固定価格買い取り制度の見直し(産経新聞「金曜討論」からの転載」ieei 2014/8/10(以下、今回の転載)を読んだ。 続きを読む
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2014/09/03
GHG削減には、全体最適の視野が大切(3)
製品等を通じたGHG排出削減貢献量評価前回は、GHG排出削減政策立案のための参考資料として、全体最適の視点から、化学業界が推進した具体的活動について紹介した。 続きを読む
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2014/09/02
蟷螂の斧
-河野太郎議員の電力システム改革論への疑問②-原発の優先給電
河野太郎議員は2014年6月11日付ブログ記事「いよいよ電力の自由化へ」で、以下のようなことを述べておられる。 続きを読む
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2014/09/01
地球温暖化の科学をめぐって(3)
気候変動交渉に取り組んでいる頃、途上国の交渉官や、環境NGOが「地球とは交渉できない」、「科学とは交渉できない」「だから2度(あるいは1.5度)目標は絶対だ」と、あたかも自分たちが科学を体現しているかのような発言をするのをしばしば聞いた。 続きを読む