第1回 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所


国際環境経済研究所理事・主席研究員

印刷用ページ

 その他にも製鉄所の中には、環境を大切にするモッタイナイ精神がたくさん。日本鉄鋼業における主要省エネルギー技術の普及率はほぼ100%であり、その省エネルギー技術を全世界に移転・普及した場合のCO2 削減ポテンシャルは、約3.4 億t-CO2/年(日本の排出量の約3割に相当)であるという知識はあったのですが、実際にコークス炉から排出される熱を回収するシステムや、水を循環させ再利用している様子を拝見して、日本の鉄鋼業の「環境力」を体で感じることができました。

【世界最大級!】来ました、クライマックス!世界最大級の君津製鐵所第4高炉です。ちなみに私は消防士のような出で立ちをしていますが、これは貸していただいた見学服。一昨年、これまでの見学者累計が150万人を超えたというだけあって、ホスピタリティもまた素晴らしいのです!一日案内をしてくださった左から新日鐵君津製鐵所安全環境防災部の小関さん、本社環境部の林さん、一番右が地元出身で小関さんと同じく安全環境防災部の重田さん。君津製鐵所のお二人は入社以来ずっと君津勤務、生粋の「君津っ子」だそうです。

【第4高炉全景】世界に誇る新日鐵君津製鐵所第4高炉の全景です。新日鐵君津製鐵所では1日に東京タワー約7本分にもなる鉄を生産されているとか。7本分と言われましても・・・。ちなみに、新日鐵の環境報告書(http://www.nsc.co.jp/eco/report/pdf/h23.pdf)では、鉄の起源なども書かれていてとても興味深いです!137億年前のビックバンに遡るなんてロマンですね。

【第一製鋼工場】製鋼の過程について、元素記号から教えてくださった第一製鋼工場第一連鋳課長の加藤さん(青色の上着を着ている方です)を囲んで。「水兵リーベ・・・」を何十年ぶりに聞きました。