執筆者:二瓶 啓

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国際環境経済研究所主席研究員

  • 2015/03/05

    放射線と放射性物質(その6) 現代文明と放射線

    前回の解説は、「放射線と放射性物質(その5) 放射線の利用と被ばくの管理」をご覧ください)

    12.放射線との私的関わり

     成長期に1950~65年(昭和25年~40年)を過ごした世代は、内部被ばくでみると、 続きを読む

  • 2015/03/03

    放射線と放射性物質(その5) 放射線の利用と被ばくの管理

    (前回の解説は、「放射線と放射性物質(その4) 被ばくを防ぐ」をご覧ください)

    9.放射線・放射性物質の利用

     私たちが健康で豊かな生活を送るために、いかに数多くの放射線技術が利用されているかについて簡単に紹介する。健康診断などでおなじみの胸部X線撮影など、主なものは以下の通りである。 続きを読む

  • 2015/02/25

    放射線と放射性物質(その4) 被ばくを防ぐ

    (前回の解説は、「放射線と放射性物質(その3) 自然放射線と主な放射性物質」をご覧ください)

    7.放射線の種類と外部被ばくからの防護

    放射線の種類と浸透力

     放射線にはいくつか種類がある。太陽から地球に降り注ぐ紫外線や可視光線、赤外線も広い意味で放射線である。 続きを読む

  • 2015/02/23

    放射線と放射性物質(その3) 自然放射線と主な放射性物質

    (前回の解説は、「放射線と放射性物質(その2)原子核と放射性物質」をご覧ください)

    5.自然放射線

     人為的な放射線が登場したのは1895年のレントゲン(Wilhelm Conrad Röntgen)によるX線の発見が最初である。 続きを読む

  • 2015/02/10

    放射線と放射性物質(その2) 原子核と放射性物質

    (※これまでの解説は、「放射線と放射性物質(その1) 原子と分子」をご覧下さい)

    3.原子核と放射能

     ところが、安定な原子核から構成されているはずの自然界に、極めて量は少ないが不安定な原子核が定常的に存在する。 続きを読む

  • 2015/02/05

    放射線と放射性物質(その1) 原子と分子

    この内容は、福島第一原子力発電所の事故の翌年に、2012年7月から9月にかけ当該サイトで一度紹介しているが、原子力発電所の再稼働の動きが進んでいることでもあり、一部修正して再掲載させていただくことにした。 続きを読む

  • 2012/12/10

    原発事故による放射性物質拡散を減らす手段(改訂版)

     福島の事故による放射性物質の拡散の経験を踏まえて、各地の原子力発電所の事故を想定した放射性物質の拡散シミュレーションが原子力規制委員会から発表された。
     予測図をもとに原発周辺自治体により事故を想定した被ばく防止対策が検討されていくと思われるが、玄海と川内で拡散予測が真逆だったり、一部で16方位が1方位ずれていたりと、元になった風配図を読み間違うという初歩的ミスが見つかって、関係自治体に混乱を起こしている。 続きを読む

  • 2012/09/20

    原子力行政が取り組むべき優先課題
    ―放射性物質に対する国民の安心のために―

     7月から六回にわたり当サイトに放射性物質について解説したが、放射線に関する知識を持つ技術者のひとりとして、原子力行政が早急に取り組まなければならない課題をいくつか指摘しておきたい。 続きを読む

  • 2011/11/01

    東日本大震災が浮かび上がらせた電力インフラの弱点

     東日本大震災は太平洋岸の地域を破壊して重大な被害をもたらし、半年以上たった今でも時折、強い余震が続いている。仙台市生まれの筆者は変わり果てた故郷の姿にしばらく言葉が出なかった。亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被災者の皆さんが1日も早く普通の生活に戻られることをお祈りする。

     製紙業界も、太平洋岸に位置するすべての工場が被害を受けた。9月時点で、岩沼市(宮城県)以南の工場は復旧し生産再開を果たしているが、仙台以北は仙台湾岸を中心に津波による被害がきわめて大きく、被災者の捜索から始まり、瓦礫の片付けや機器の清掃復旧作業が延々と続き、立ち上がりに時間がかかっている。

     各社の発表によれば、三菱製紙八戸工場(青森県八戸市)は5月下旬に抄紙機が1台復旧したものの、完全復旧は9月末までずれ込んだ。また、最大の被害を受けた日本製紙石巻工場(宮城県石巻市)は自家発電設備の一部が8月にようやく復旧、印刷用紙マシンも1台が9月16日に稼働し始め、年内には主力も復旧する予定としている。また、仙台市内にあった段ボール工場、レンゴーの仙台工場は県北への移転を決定。王子チヨダコンテナー仙台工場(宮城県多賀城市)の操業再開は来年2月になる。

     一方、東京電力福島第一原子力発電所から北へ25kmに位置する丸三製紙(福島県南相馬市)は津波の被害こそ軽微だったが、緊急時避難準備地域に指定されて立ち入りが制限されたため、操業を停止していた。その後、環境放射線量率が低いことから、万全の放射線防護対策を施したうえで、7月上旬、3カ月ぶりに操業を再開している。

     こうした個々の生産設備の問題以上に、製紙業界としても大きな影響を受けたのが電力問題である。そこで、日本の電力網の実態を整理したうえで、今後の電力事情改善のあり方について私見を述べたい。本来は電力業界の専門家あるいは経済産業省が話題にする話であり、ほかの業界の人間が口を差し挟むのはお門違いかもしれないが、自分なりに調べて整理した内容を投稿する。