執筆者:笠井 俊彦

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元環境省環境経済課長

  • 2014/06/11

    京都議定書の経験を踏まえた新たな国際枠組みについて

    1.京都議定書と温室効果ガスの削減

     1990年から2010年にかけて世界の温室効果ガスの年間排出量は100億tCO2e以上増えている。

    (1) 京都議定書が見逃したモントリオール議定書フロンの大量排出
     まず、京都議定書は全ての温室効果ガスを扱っておらず、特に排出規制のないモントリオール議定書のフロン(CFC,HCFC)の大量排出を20年近く放置してきている。既に2005年にIPCCとTEAP(モントリオール議定書の技術・経済評価パネル)が出したSpecial reportで、冷蔵・冷凍・空調機器等の機器の中に含まれているフロンが世界全体で年間20億トンCO2eから25億トンCO2e放出されているとしている。 続きを読む