2014年4月のアーカイブ

  • 2014/04/24

    「夢の原子炉」はどこへ?
    エネルギー基本計画における「もんじゅ」の位置づけに思う

     平成26年4月11日、新しいエネルギー基本計画が閣議決定された。おそらくこのサイトでも話題となっていくことだろうが、ピンポイントなところで、高速増殖炉もんじゅの位置づけが気になったので少々とりあげてみたい。 続きを読む

  • 2014/04/22

    第6回 NEC インドで拓く 新しいBOPビジネスの形

     世界の人口の約7割、40億人は年間所得3,000ドル(約30万円)以下で生活しています。この低所得者層を「Base of the Pyramid」、BOPと略称します。従来のBOPビジネスは、例えば、商品一つ当たりのポーションを小さくして購入しやすい価格設定とし、低所得者層にも購入可能な商品を提供するビジネスモデルでした。 続きを読む

  • 2014/04/21

    私的京都議定書始末記(その41)
    -土壇場の調整-

    東京との連絡

     交渉2週目に入り、争点も明確化してきたことは前回記した通りである。1週目は初日のステートメントにより、日本が「悪役」としてクローズアップされたが、2週目にはそれも落ち着きをみせていた。むしろカンクンでどのようなディールをするのか、更に言えば法的形式やアンカリングについて皆が受け入れられるような表現は何か、というプラグマティックな論点が焦点になっていた。 続きを読む

  • 2014/04/18

    系統接続がオプションに

     ロッキーマウンテン研究所が公表している小論文の中に、建物には系統からの配電線が必ず接続されるのではなく、電力消費者にとってオプションになる時代がそれほど遠くないという内容のものがあった(The Economics of Grid Defection)。 続きを読む

  • 2014/04/17

    原子力の将来へ不透明性を拭え

    (産経新聞「正論」からの転載:2014年4月2日付)

     エネルギー政策の基本方針を定めるエネルギー基本計画の策定が大詰めを迎えている。中でも原子力の位置付けが注目点だ。今後とも一定規模を維持するのか、脱原発に向かうのか。その点は結局あいまいな形で決着しそうだ。 続きを読む

  • 2014/04/16

    何がエネルギー貧困を作り出すのか-政策の選択肢

     雑誌「プレジデント」の4月14日号に、「地球温暖化か、貧困か」とのサブタイトルで「注目のキーワード‐エネルギー貧困率」についての私のコメントが掲載された。記事の一部が分かり難いので、少し詳しく説明したい。
     欧州では、ガス、電気のエネルギー関係料金の支払いに問題がある人が増えている。 続きを読む

  • 2014/04/15

    私たちが目指す「水素社会」とは?

     言葉の定義について云々するつもりはないのですが、「水素社会」についてイメージされていることが、最近、人によって大きく異なるような気がしてなりません。

     「水素社会」における水素エネルギー利用の代表例のように言われるのは燃料電池でしょう。実際、燃料電池自動車(FCV)は、2015年からの市場投入が始まろうとしています。 続きを読む

  • 2014/04/14

    私的京都議定書始末記(その40)
    -進まない非公式協議-

    カンクン交渉の「キモ」

     交渉2週目に入り、交渉のキモが明確になってきた。途上国は「カンクンで第二約束期間を設定せよ」と大合唱しているが、現実にはそれが不可能であることは誰の目にも明らかだった。 続きを読む

  • 2014/04/11

    今後電気料金が上がる3つの理由

    (会議所ニュース2014年3月1日号からの転載)

     全国的な豪雪に見舞われホワイトバレンタインデーとなった直後の2月17日、北海道電力は電気料金再値上げの検討を始めることを発表した。値上げ幅や時期は未定だが、早ければ今年度中の申請を行うという。昨年9月の値上げからまだ半年も経っていない中ではあるが、やはりというため息をつかざるを得ない。 続きを読む

  • 2014/04/10

    「電力自由化と再エネ導入が招く停電」‐避ける方法は?

     電力システム改革、即ち、小売り自由化、発送電分離のタイムスケジュールが具体化してきたことから、ソフトバンクを初めいくつかの企業が電力事業に関心を示している。事業者が増え消費者の選択肢が増えるのは良いことだが、その前提は競争力のある電気料金と安定的な電力供給が維持されることだ。 続きを読む

  • 2014/04/08

    私的京都議定書始末記(その39)
    -高まる日本への圧力-

    英国、EUとの応酬、カナダ、ロシアとの連携

     11月30日には英国、EUと相次いでバイ会談を行った。ここでも京都第二約束期間がメインの話題になった。日本も彼らもコペンハーゲン合意をベースにカンクンで良い成果を得たいとの点については究極の目的は共有している。しかしそこに向けての戦略は異なる。彼らの議論は要約すれば「途上国をAWG-LCAで譲歩させるためには、AWG-KPで第二約束期間に色をつけてやらねばならない。妥協が必要だ」というものであった。 続きを読む

  • 2014/04/07

    風力発電が原発に、そして火力発電にも代替できる
    環境省の再エネ導入ポテンシャル調査報告書(平成23年3月)が教えてくれる

    NHKクローズアップ現代が再エネFIT 制度設計の甘さを取り上げた

     再生可能エネルギー(再エネ)固定価格買取(FIT)制度が施行されてから1年半近くになる昨年(平成25年)11月末の再エネ電力の導入状況が資源エネルギー庁(エネ庁)から公表された。 続きを読む

  • 2014/04/04

    原子力への信頼再構築に向けて

    (「日本原子力学会誌 ATOMOΣ 2014年3月号」からの転載)

    原子力の必要性は不変だが

     日本は資源に乏しい。この運命的構造は当分変えることができない。日本人が日本の地で日常的に経済・社会生活を営んでいくためには,エネルギーをどうにかして確保する必要がある。化石燃料はほとんどすべてが輸入,自然エネルギーを開発しようにも自然条件に恵まれず,コストも高いという状況では,エネルギー安全保障や経済性の面での不安が常につきまとう。 続きを読む

  • 2014/04/02

    ムダの少ない買い物をするためには(その2)

     4月からは、できるだけ「あるもので済ます」ことになるでしょう。これは、3月までに購入した在庫を使いながら、必要な分を買い足す考え方です。食費なら、ストック棚、冷凍庫、冷蔵庫の中のものの中でなにを優先して使いたいか、キーとなる食材を決め、他の食材と組み合わせながら1品作ることで、ムダが減ります。 続きを読む

  • 2014/04/01

    私的京都議定書始末記(その38)
    -初日のステートメントとその波紋-

    初日のステートメント

     今、私の目の前にAWG-KP初日行ったステートメントの原稿がある。ここにその全文を掲載したい。

    Thank you, Mr.Chairman,

    We are tackling global warming issues. Global issues need global solution. We should recognize that we are not living in the year 1997. When the Kyoto Protocol was crafted in 1997, it was supposed to cover 56% of global CO2 emissions under obligation. 続きを読む