日本の削減目標
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2019/07/02
日本は「脱炭素社会」をどう目指していくのか?
脱炭素社会への道筋
温室効果ガス(GHG)の排出を2050年に向けて80%削減するという日本のGHG排出削減目標は良く知られている一方で、その達成に向けた道程に係る具体的な説明をあまり耳にすることはない。 続きを読む
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2019/01/23
CO2フリー水素による産業エネルギーの化石燃料代替
── 2050年でのCO2 排出80%削減に向けて(「環境管理」からの転載:2019年1月号)
昨年10 月、東京で世界21 の国・地域・機関の代表を含め300 人を超える関係者の参加を得て「水素閣僚会議」が開催された。 続きを読む
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2018/10/26
「自動車新時代戦略」から考える、気候変動問題に対するわが国の貢献
(「環境管理」からの転載:2018年10月号)
前回、パリ協定の下に各国が提出している長期戦略を概観し、気候変動に対して各国がどのように貢献しようとしているのかについて述べた。 続きを読む
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2018/05/14
カーボンプライシングをめぐる議論の行方
大規模導入は雇用・経済の基盤を揺るがす恐れも(「「月刊ビジネスアイ エネコ」2018年5月号からの転載)
環境省の「カーボンプライシングのあり方に関する検討会」が取りまとめた報告書では、 続きを読む
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2017/11/14
省エネ型CO2回収設備の概要と展開
~高純度・低熱消費型CO2化学吸収プロセス~(「配管技術」2017年6月号から一部改編の上、転載)
1.はじめに
温暖化対策としてCO2排出量を削減する取り組みは各分野で実施されている。産業界においては、生産活動に伴い排出されるCO2を大幅に削減するためには何らかの革新的な技術の導入が必要となってくる。 続きを読む
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2017/10/26
CCSは温暖化対策の切り札になるか?
ー苫小牧CCS(二酸化炭素の回収、貯留技術)事業を見学してー先日、国際環境経済研究所のメンバーによる北海道の環境・エネルギー関連事業の設備見学に参加させていただいた。その際、苫小牧で行われているCCS実証プロジェクトの現場も訪問する機会を得たので、ここにご紹介させていただくと共に、CCS事業の現状や課題を簡単に整理したい。 続きを読む
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2017/09/26
2050年長期温暖化対策の解説
パリ協定において、我が国は「2030年度において、2013年度比26%削減」の中期目標を策定している。これはエネルギーの基本計画に加えて、産業・業務・運輸・家庭部門別の取り組みの積み上げがベースになっている。 続きを読む
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2017/08/30
環境省「長期低炭素ビジョン」解題(3)
「長期低炭素ビジョン(素案)」に関する論点
そして本年2月に入り、いよいよこれまでの議論を集約した61ページに及ぶ「長期低炭素ビジョン」の素案注1)が事務局より提示された。 続きを読む
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2017/08/22
環境省「長期低炭素ビジョン」解題(1)
ビジョン小委員会の審議経緯
本年3月、環境省が管轄する中央環境審議会地球環境部会は「長期低炭素ビジョン」(以下「ビジョン」と略す)を発表した。 続きを読む
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2017/05/22
長期低排出発展戦略の争点(その1)
1 はじめに
(1)議論の経緯
パリ協定では、締約国は「長期的な温室効果ガスの低排出型の発展のための戦略」を策定するよう努めることとされている。この長期低排出発展戦略は今世紀中頃のもので、これを2020年までに提出することが招請されている。 続きを読む
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2016/10/18
わが国の省エネはどこまで期待できるか
(「環境管理」からの転載:2016年10月号)
昨年示されたわが国の長期エネルギー需給見通し(以下、エネルギーミックス)は、5,030万kLという大幅な省エネの進展を前提にしている。 続きを読む
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2016/09/16
電力の低炭素化をどう図るか
── 自主的枠組みへの期待と課題(「環境管理」からの転載:2016年9月号)
電力の低炭素化は、わが国がパリ協定の下に掲げた目標「2030年には2013年比マイナス26%」達成の重要なカギである。 続きを読む
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2016/06/09
長期削減目標達成には何が必要か
── 2℃目標と我が国の2050年80%削減(「環境管理」からの転載:2016年5月号)
はじめに
2015年12月12日現地時間19時過ぎ、COP21 で「パリ協定」が採択された。 続きを読む
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2016/03/24
排出量取引で日本は出遅れているのか?
―韓国の2020年目標引き下げと排出量取引制度改革の実態―筆者も参加する「中央環境審議会 地球環境部会・産業構造審議会 産業技術環境分科会 地球環境小委員会 合同会合」は、3月4日、今春の策定を目指す「地球温暖化対策計画」の取りまとめ案について最終的な議論を行った。 続きを読む
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2016/02/12
長期戦略イコール長期削減目標ではない(その1)
焦点は国内対策に
昨年末、COP21で盛大な拍手の下でパリ協定が採択され、温暖化防止に対する国際的な取り組みに新たなページが開かれた。もちろん、パリ協定を実施可能なものにするためには、透明性フレームワークを初め、パリ協定発効後に開催される第1回締約国会合までに詳細なルールを策定する必要がある。 続きを読む