環境
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2015/03/04
中国は温暖化対策にコミットしたのか?
昨年11月12日、米国オバマ大統領の訪中に際して、習近平国家主席と共同で地球温暖化対策の目標を発表し、注目を集めた。米国が「2025年までに2005年比で温室効果ガスの排出量を26~28%削減する」ことを目指す(intend to achieve)と発表する一方で、 続きを読む
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2015/02/18
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(9)
エネルギー・キャリア各論:液体水素【液体水素】
液体水素は水素には違いないので、液体水素をエネルギー・キャリアというのはおかしいと思われるかもしれない。しかし、水素自体は常温常圧では体積エネルギー密度がとても小さいガス状のエネルギーであり、そのままの形でエネルギーとして輸送、貯蔵、利用するには適していない注1)。 続きを読む
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2015/02/13
国による異なる給湯・暖房機器の仕様
英国の市場調査会社のリサーチャーから日本の給湯・暖房機器について問い合わせを受けた。日本の家庭部門のエネルギー消費関連資料と、一般的な給湯・暖房機器に関する能力、効率、価格等である。
世帯単位の給湯・暖房用エネルギー消費量などは別として、機器についてカタログデータなどを参照して返事をしようとして、これに関しては単なる数字を伝えるだけでは解答にならないと思うに到った。 続きを読む -
2015/02/06
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(8)
エネルギー・キャリア各論:メチルシクロヘキサン(MCH)これまで何回かにわたって、「水素社会」に至るシナリオについてご紹介してきた。「水素社会」においては、CO2フリー水素エネルギーの供給チェーンが構築されていることが必要である。 続きを読む
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2015/02/04
投票で決めよう、「地球温暖化は本当か?」-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(12)
最近、米国上院で、日本の国会では考えられないような投票が行われました。
それは「気候変動は本当か」「その原因は人間の活動によるのか」という問についてyesかnoかを問うものでした。 続きを読む -
2015/01/30
幻想排し、あるべき貢献の姿探る
書評:上野貴弘・本部和彦 編著「狙われる日本の環境技術 -競争力強化と温暖化交渉への処方箋 」(電気新聞からの転載:2015年1月16日付)
「日本の優れた環境技術で世界の温暖化対策に貢献する」。この言葉に異を唱える人はいないだろう。耳障りがよく、当たり前のように使われる表現でもある。 続きを読む
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2015/01/13
COP21に向けての重要な提案:化石燃料消費の節減こそが求められなければならない (その3)
化石燃料消費の節減のためには、先進国の経済成長の抑制が求められる温室効果ガスの削減目標を決める国際間の協議が、依然、難航している
2020年以降の各国の温暖化対策の目標を決めるためのCOP20(国連気候変動枠組み条約の締約国会議)が終わった。その協議結果の報道(朝日新聞2014/12/15)によると、「温暖化目標薄氷の合意途上国に配慮 内容修正」となっている。 続きを読む
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2015/01/08
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(7)
「水素社会」へのシナリオとエネルギー・キャリアの開発、利用目標前回に記した「水素社会」へのシナリオをまとめると【図1】のようになる。これは、シナリオの絵姿を示したという程度のもので、グラフの示す数値関係はきわめてラフなものと理解していただきたい。 続きを読む
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2015/01/07
COP21に向けての重要な提案:化石燃料消費の節減こそが求められなければならない(その2)
世界の化石燃料消費の節減こそが、地球環境保全のための世界的な合意の主題でなければならない化石燃料消費を節減すれば、CO2の排出が原因とされる地球温暖化の恐怖は防げる
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5 次評価報告書の内容を解析した結果から、今世紀中の地球上のCO2 の累積排出量を4兆トン以下に止めることができれば、 続きを読む
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2015/01/05
COP21に向けての重要な提案:化石燃料消費の節減こそが求められなければならない(その1)
米中首脳が温室効果ガスの削減目標で合意したと言われているが米中の合意は、地球温暖化対策の推進を期待させるか?
米中が首脳会談で、地球温暖化対策としての温室効果ガス(CO2)の排出削減目標に合意したとの報道(朝日新聞 2014/11/13 )によると、 続きを読む