夏の省エネのコツ


消費生活アドバイザー

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 物価高騰対策として実施されていた電気料金、ガス料金への補助金が5月使用分でいったん終了となりましたが、8月に再開予定となりました。酷暑乗り切り緊急支援として、期間は2024年8月~10月。値引き単価は、2024年8・9月使用分の電気は低圧で4.0円/kWh、高圧2.0円/kWh、都市ガスは17.5円/m3。2024年10月使用分の電気は低圧で2.5円/kWh、高圧1.3円/kWh、都市ガスは10.0円/m3。値引きを受けるための申請などの手続きは不要で、月々の料金から使用量に応じた値引きがされます。

 7月に入ってから、気温が上がり身の危険を感じるほどの暑さが続いていますが、熱中症ギリギリまで耐えるといった不健康な節電術はかえってムダな出費になりかねません。健康的も節約のうちですので、上手に電気を使いながら節約のコツを抑えていきましょう。

エアコンを上手に使うコツ

 上の表の家庭における家電製品の一日での電力消費割合です。夏季のグラフの電力消費割合は、エアコンが34.2%とダントツです。上手に付き合うことで節電効果が高められます。
 エアコンを冷房にすることで、同時に部屋の湿度を下げる効果もあり、湿度が下がると体感温度も下がるので、冷房を上手に使うことがポイントとなります。
 エアコンの冷房運転の設定温度の目安は、室温が28℃になるように調整し、少し暑いと感じたら、扇風機を併用しましょう。エアコンで冷やされた冷気は床など下に溜りやすいため、扇風機で冷気を撹拌することで、涼しさを感じやすくなります。身体に風を当てるとより涼しさを感じることができます。
 その際、扇風機の本体の価格が高めですが、DC(直流)モーターを搭載した省エネタイプの扇風機がおすすめです。少ないエネルギーで快適な風を作ってくれるので、買い換えを検討している方は金額だけではなく、DCモーターの表記をチェックしましょう。
 いくら冷房を付けても、扇風機を回してもなかなか部屋が冷えないときは、エアコンの風量が弱になっていないかをチェックしましょう。弱になっていたら一時的に【強】にしたり、自動に切り替えることで涼しくなります。それでも冷えない場合は、フィルターが目詰まりしている可能性がありますので、フィルターの掃除をしましょう。

窓対策も忘れずに

 窓ガラスを通して外の熱が入ってきてなかなか部屋が冷えないこともあります。遮光性能の高いカーテンで外から入ってくる熱をブロックすると、冷えやすくなり節電につながります。可能であれば、窓にゴーヤを植えて緑のカーテンを作れば、節電とゴーヤが収穫できて一石二鳥です。

15年を超えた古いエアコンなら、買い換えも検討しましょう

 『しんきゅうさん』では、現在使用しているエアコンから新しい機種に買い換えた場合の節電効果をシミュレーションしてくれます。また、東京ゼロエミポイント(2024年9月30日までの購入分)のように環境性能が高いエアコンや冷蔵庫などを買い換えた場合、商品券に交換できるポイントをもらえるなど補助金制度が、お住まいの自治体でやっていないかチェックをしてみてはいかがでしょうか。

おでかけの時のコツ

 照明やテレビは使っていなければ、こまめに消すのが正解ですが、エアコンをこまめにスイッチのオンとオフと繰り返すと起動時により多くの電力を消費するため、1~2時間ほどの外出なら、設定温度が28℃になっていたら30℃に上げて、厚手のカーテンを閉めてから照明も消して外出することをおすすめします。細かいですが、ドアなども閉めて冷やす空間をできるだけ少なくするのもコツです。

クールビズとクールシェアも忘れずに

 通気性のよい服や、涼感タイプの衣類を着用することで、より涼しさを感じることができるでしょう。また、家族が各々の部屋でエアコンや照明などを使うと、電気代がかさむ原因になりますので、可能な限り一つの部屋で家族がエアコンを使えるように、クールシェアをしましょう。

外から帰ってきたらやるべきこと

 エアコンが切られた状態の部屋に帰宅すると、すぐにでもエアコンを付けて涼みたくなりますが、部屋に溜った熱気を外へ逃がしてからエアコンを付けた方が結果的には省エネになります。熱気の逃がし方は、窓を開けたのちに、換気扇を回して、サーキュレーター、扇風機で外に熱気を逃がすようにしましょう。
 その際、冷却シートや冷やしタオルなどで身体を拭くなどして、不快感をやわらげる工夫をしましょう。

保温はできるだけカットも忘れずに

 夏場は暖房便座の保温はオフにしましょう。便座のひんやり感が気になるなら、100円ショップで売られている貼る便座シートでひんやり感をやわらげましょう。
 ウォーターサーバーは、冷水や温水が出るのは便利ですが、常に温め続けている温水の機能が止められる設定があれば止めると節電になります。
 調乳といった特別な事情がないのであれば、電気ポットではなくその都度必要量分のお湯を沸かすことができる電気ケトルの利用がおすすめです。
 炊飯器の保温機能も15W前後と積もれば電気代がかさむ原因になります。家族の人数や炊飯器の仕様状況にもよりますが、保温時間が長くなりがちなご家庭は、ご飯はまとめて炊いたら、冷めないうちにすぐに小分けしたら粗熱を取ってから冷凍保存をしましょう。一人暮らしや家族の人数が少ない場合は、その都度食べる分を電子レンジで温め直す方が節電にも効果的です。

冷蔵庫の節電にもなる水筒

 夏は冷たい飲料が美味しいですが、コップで飲んでいると結露でテーブル水浸しになりがちです。外出時に水筒を持ち歩くと、飲料代の節約になりますが、家の中で持ち歩くといつまでも飲み物が冷たく、コップ結露問題もなく、冷蔵庫の開閉回数も減るため、我が家では在宅時でも水筒を1人1本持つのが定番になっています。

照明はLEDに交換がおすすめ

 照明も全体の9.6%です。クールシェアで、照明を共有することはもちろんのこと、節電効果が高いLED電球やシーリングライトに買い換えると、より節電効果が期待できます。また、早寝早起きをすることで、照明を使う時間が短くなり、朝の時間を有効に使うことができます。

無理をせずにムダを省くことが大切!

 一番大切なことは、健康的な夏を過ごすことです。節電の意識を高めつつ、適度にエアコンを使い、熱中症や夏バテにならないように体調に気を付けながら過ごしましょう。そして冷房期間が終わるまで、電気代の増額分を捻出するために、他の費目の見直しもしておきたいところですね。