第2回 住友化学株式会社 愛媛工場、別子銅山、サンライズファーム西条


国際環境経済研究所理事・主席研究員

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 そして現在の住友化学愛媛工場。東京ディズニーランドの4倍の面積があり、肥料からニワトリの飼料、繊維からIT関連製品まで幅広い製品がつくられています。特に今、世界各国から引き合いが強いのがメチオニン。アミノ酸の一種で、鶏や豚の飼料に添加することで、肉の生産性が飛躍的に向上するそうです。その上、家畜の排せつ物に含まれる窒素も低減させられるというから驚きです。日本の公害対策と食料生産向上からスタートした住友化学は今、世界の環境対策と食料問題解決に大きな役割をはたしているんですね。
 大小のパイプでつながった様々な施設・設備が、「創造的ハイブリッドケミストリー」として8つのコア事業を結ばれている図と重なります。普段の生活で意識することはなかなかありませんが、化学製品はいろいろな場面で私たちの生活を支えてくれていることを実感した愛媛工場見学でした。

【事務棟玄関前で】工場の中は、ノウハウが一杯なので、写真は遠慮して事務棟の玄関で。見学用の白衣を貸していただいてご機嫌な私の右隣が愛媛工場総務部の畑山さん、左が環境・安全部の野中さん。野中さんの排水浄化設備に賭ける思いは熱い!危うく帰りの飛行機に乗り遅れるのではないかというほど、丁寧に説明していただきました! 【密閉型排水処理設備】野中さんご自慢の密閉型排水処理設備。「通常の開放式排水処理設備だとどうしてもにおいがでます。でもお父さんの働く工場を見に来た子どもさんに『臭い』といわれたらせつない。会社にわがままを言って導入してもらいました」と語る笑顔は、まさに働くお父さん!
【世界各国に輸出されるメチオニンのプラント】