徹底討論:震災後のエネルギー環境政策を問う


国際環境経済研究所前所長

印刷用ページ

 このたびの震災でお亡くなりになった方々に対し心よりご冥福をお祈りするとともに、多くの地域で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 いまだ被災地の状況は問題山積であり、復興への準備も、まだまだ動きが十分とは言えません。エネルギー供給に関する不安も解決しておりません。当研究所としては、こうしたなかで、ごく短期に解決しなければならない問題とともに、いずれ近いうちに始めなければならない中長期的なエネルギー政策や温暖化政策の見直しについて、他に先駆けて議論を始めることといたしました。

 目の前にある深刻な問題、たとえば福島原発の事故処理、計画停電などのさなかに、中長期的な論点を議論することは憚られるという世の中の雰囲気は十分認識しています。しかしながら、今だからこそ、平素よりこうした政策や技術をそれぞれ立場から企画・実施・研究されてきてられる方々の英知と見識を世に発信していくべきではないかと思い至りました。

 具体的には、当研究所のホームページ内に「震災後のエネルギー政策と温暖化政策を考えるフォーラム」を設置し、各界からのオピニオン・解説・情報などの寄稿を受け付けることとします。種々の論点について、議論が深まった段階で、その論点をより深化させるファシリテーターを募り、ファシリテーターがそれぞれの論点の「編集長」としてさらなる寄稿を一般から募り、議論を深めるという方式を取りたいと思います。

 具体的な論点の候補は以下の通りです。もちろん、これらに縛られることなく、自由にお書きいただいて結構です。

 (1)エネルギー政策や温暖化政策の今後の進め方や基本的考え方
 (2)原子力利用
    1.安全問題
    2.今後のエネルギー源としての考え方
 (3)再生可能エネルギーの可能性と問題点
 (4)化石燃料についての考え方
 (5)エネルギーセキュリティ政策はどうあるべきか
 (6)温暖化への取り組みについて
    1.政策転換の必要性の有無(国際・国内)
    2.企業現場は、どう変化するか
    3.自治体での取組みはどうあるべきか
    4.ライフスタイルの変革や家庭での取組み
 (7)短期的な電力供給・電力需要のマネジメントのあり方
などです。

 なお、みなさまからの投稿は、当研究所ホームページの「ご意見:お問い合わせ」(http://ieei.or.jp/inquiry/)からお申し込みください。投稿用のメールアドレスをご連絡いたします。みなさまの積極的なご参加をお待ちいたします。

記事全文(PDF)