日本ガス協会が新たな「ビジョン2050」と「アクションプラン2030」を公表
奥田 篤
一般社団法人日本ガス協会 企画部エネルギー・環境グループマネジャー
一般社団法人日本ガス協会は、2025年6月3日に、都市ガス業界が目指す2050年の未来像を示した「ガスビジョン 2050」と、その実現のため2030年までの具体的な取り組みを示した「アクションプラン 2030」を策定しました。
昨今、地球温暖化とカーボンニュートラル、地政学リスクの顕在化やボラティリティの高まり、自然災害の激甚化等、都市ガス業界を取り巻く環境は激しく変化しています。
また、第7次エネルギー基本計画等のエネルギー政策においては、天然ガスが「カーボンニュートラル実現後も重要なエネルギー」として位置づけられ、合成メタン(e-methane 以降「e-メタン」)も「次世代エネルギー」や「カーボンニュートラル化の鍵となるエネルギー」として位置づけられました。
こうした環境変化を踏まえ、「ガスビジョン 2050」で 3つのビジョンを掲げるとともに、そのビジョンを実現するため、「アクションプラン 2030」で設定する 4つのアクションを策定しました。
1.「ガスビジョン 2050」
“お客さまにとって最適なソリューションを提供する”という都市ガス業界の使命のもと、都市ガス事業者が ①信頼されるプロフェッショナル、②お客さま・地域に寄り添うパートナー、③発展を支えるイノベーターとなり、3つのビジョンを実現します。
●ビジョン1:災害に屈しない社会・産業・地域の構築に尽力する
●ビジョン2:お客さまに選ばれ続けるソリューションを提供する
●ビジョン3:お客さま・地域のカーボンニュートラル化実現に貢献する
2.「アクションプラン 2030」
●アクション1:安全・安心・安定的にエネルギーを供給する
●アクション2:省エネ・天然ガスシフト・ソリューションを提案する
●アクション3:e-メタンを中心としてカーボンニュートラル化を加速する
●アクション4:イノベーションを推進する
都市ガス業界は、全事業者が志をひとつに、お客さまにとって最適なソリューションを提供し、豊かな暮らしの実現および社会・産業・地域の発展、ならびに2050年のカーボンニュートラル化に貢献してまいります。
詳細は日本ガス協会ホームページを参照
https://www.gas.or.jp/vision/