2023年はエコな家計でやりくりを


消費生活アドバイザー

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 2023年がスタートしました。2022年は値上げに始まり、値上げに終わった1年でした。2023年も予定されている値上げの状況を見る限り、引き続き値上げの年となり家計には厳しい状況となりそうです。エコにもつながる家計のやりくり術を紹介します。


写真:家計のやりくり(iStock)

 食費節約のコツは以前にも紹介をしています。値上がりが続いていますので、おさらいも含めてエコな工夫を紹介します。

買い物は予算とメモを持参する

 メモは紙に書いても、スマホのメモ機能を使ってもどちらでも構いません。必要なものから買って、予算が余ったら嗜好品を買うように、優先順位を考えながら買うようにしましょう。

買い出しは3日に1回に

 週1回のまとめ買いでやりくりするのは上級テクニック。とはいえ、毎日買い物をすると必要以上に買い物をしてしまいがち。おすすめは3日に1回のプチまとめ買い。在庫を確認しながら買い物するものをコントロールしましょう。買い物をしない日(無買デー)を増やすと、残った食材整理にも役立ちます。

加工食品はできるだけ使わない

 冷凍食品といった加工食品は原材料の値上がりだけではなく、製造時使用するエネルギーが高騰していたり、包装資材の高騰などで2023年も引き続き値上がり傾向にあります。例えば冷凍チャーハンの買い置きは便利ですが、ご飯と卵があれば数十円で作れます。お弁当の冷凍食品も、まとめて作って小分け冷凍をしておくことで自作の冷凍食品を作ることができます。

お茶は自作する

 ペットボトル飲料も値上がりしています。できるだけお茶パックを煮だして、作り置きしておきましょう。各々MY水筒に入れて持てば、冷蔵庫の開閉回数も減らせ、ペットボトルの消費が減ることで、資源ゴミを減らすことができます。

定期的に冷蔵庫の中身をチェック

 買い物の前だけではなく、1週間に1回は冷凍室も含めた冷蔵庫の中身をチェックしましょう。早く使い切りたい食材を解凍して、残り野菜なども使っておかずを作って食品ロスを減らしましょう。

野菜の下ゆでに電子レンジを活用する

 少量の根菜や葉物野菜をゆでるときは、レンジで加熱することで、お湯を沸かす必要がなくなり火の通りが早くなるので、ポテトサラダのジャガイモをゆでる、ほうれん草のお浸しを作ると、時短かつガス代の節約になります。

保温機能はできるだけ使わない

 ポットや炊飯器など保温機能を使うと電気代もかさみがちです。調乳などに使わない、日中は在宅していないのであれば、その都度沸かすか魔法瓶のように電気を使わずに保温ができるものを使いましょう。炊飯器は保温時間が長くなると電気代だけではなく、食味も悪くなってしまいます。残ったご飯は小分け冷蔵もしくは冷凍をして、その都度レンジで温め直すと節電になります。

タイマーを活用する

 お茶を作るためお湯を沸かす際など、沸く時間を一度測っておき、次回からタイマーを設定しておくと沸かしすぎを防ぐことができます。

ストックはローリングストックを心掛ける

 値上がりが続くと必要以上に在庫を持ってしまいがちです。調味料も賞味期限があるものなので、値上がりするからと言って、必要以上に買うのはムダのもとです。日用品などストックを増やしすぎて、それらを片付けるための収納を買ってしまっては本末転倒です。定番のアイテムでよく使うアイテムは、購入日、購入金額、購入場所、使い始めを記入して、使い終わりでおよそのサイクルを知ったうえで、ストック数を考えましょう。

洗剤は使いまわしがきくものを

 1本でさまざまな用途に使える洗剤や、重曹のように掃除や入浴など複数の用途に使えるものを使って、洗剤を増やしすぎないようにしましょう。頑固な汚れは掃除が大変なので、毎日のお掃除で頑固な汚れになる前に落とすようにしましょう。

出かけるときは持ち物に工夫を

 レジ袋有料化でエコバッグを持つ人も増えたかと思いますが、急な雨にも対応できる折り畳み傘、作り置きのお茶を入れた水筒、場合によってはおにぎりを持って、出費を減らすと同時にゴミを出さない工夫をしましょう。

車でおでかけの際は「エコドライブ」を心掛けましょう

 エコドライブ10のすすめ

https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/ecodriver/point/

 燃費が向上するエコドライブを心掛けて、ガソリン代を節約しましょう。冬場にやりがちな、暖機運転はガソリン代のムダにつながるので、エンジンをかけたらすみやかに発進しましょう。

 他にも、洋服などは今あるものを大切に使ったり、必要に応じてレンタルなどを利用して出費を抑えつつ、環境にやさしい行動を心掛けましょう。最近我が家では息子の成長で着られなくなった衣類を、母親の私が部屋着にしています。