世界気象機関、2022年6月から長引く中国の熱波、干ばつ、豪雨について報告

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 世界気象機関(WMO)は、2022年夏の中国の極端気象について報告した。
 ・熱波
 2022年6月13日から中国南部を襲った熱波は、8月15日に継続日数62日を超え、2013年の記録を更新した。なお8月26日まで続く見込みという。
 この間に、全国2400余の国家気象観測所のうち、河北、陝西、四川、湖北、江蘇、浙江、福建、広東、青海省等の262観測所で高温記録タイか記録更新をみた。1680観測所で35℃以上を観測し、40℃以上の記録件数は、史上最多となった。
 ・干ばつ
 7月1日以来、長江流域では少雨と高温が続いた。降雨量が平年比80%減の地域もある。8月22日に最高レベルに次ぐ干ばつ警報(オレンジ色)、23日に緊急事態対応4級(最下位レベル)、8月22日に最高レベルの森林火災警報(赤色)が出た。
 ・豪雨と洪水
 北部は豪雨であった。8月18日の大通回族トゥ族自治県の山崩れでは、多数の犠牲者が出た。
 中国当局は早期警報早期行動体制の強化を図り、2022年6月発表の新気候変動適応戦略に沿って対策を進める。
【世界気象機関】