アメリカ海洋大気庁、「2021年の気候の状況」を紹介し、温暖化の進行を警告

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 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、アメリカ気象学会誌別冊「2021年の気候の状況」を紹介した。以下2021年の主要事項である。
 ・温室効果ガス濃度は前年より2.3ppm上昇し、414.7ppmの史上最高値を記録した。
 ・世界平均気温は平年値(1991〜2020年の平均)より0.21〜0.28℃高く、史上6位以内の高温年となった。
 ・海洋貯熱量と海面水位も史上最高となった。海面水位は1993年の衛星観測開始時より97mm上昇した。
 ・海面水温は、ラニーニャ現象のため前々年・前年より低下したが、なお平年値より0.29℃高い。
 ・南半球では、ニュージーランドは史上最高温、オーストラリアは2012年以降の最低温、南極半島の2観測地は記録的な高温年となった。
 ・北極は2013年以降の最低温であったが、122年の観測史上では13位の高温である。6月30日にカナダ北西準州フォートスミスで、北緯60°以北の最高値39.9℃を観測した。
 ・命名熱帯暴風雨は、平年の87個を上回る97個、カテゴリー5(最強)は7個発生した。
【アメリカ海洋大気庁】