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「マングローブ植林プロジェクト」を通じたサステナブルな未来づくり


Tokio Marine & Nichido Fire Insurance Co., Ltd.


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 東京海上グループは、「地球を守る」をテーマに掲げ、地球環境保護や生物多様性保全につながる取り組みをNGO等と協働しながら推進しています。その代表が「マングローブ植林プロジェクト」です。私たちは、これを「地球の未来にかける保険」と位置づけています。

マングローブ植林プロジェクトを通じた様々な価値の創出

 2015年にパリ協定が合意され、気温上昇の抑制や気候変動による影響の緩和が世界的な喫緊の課題となっており、1兆本植林イニシアティブなど植林活動に注目が集まっています。その中でも、「二酸化炭素の吸収・固定」、「海岸・河川域の防災」に貢献するマングローブの植林は大いに期待される存在です。
 東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)は、1999年から20年以上にわたりマングローブの植林を実施しています。累計植林本数は4千万本にのぼり、植林面積は1万1,240ヘクタール(2020年3月末現在)に達しました。これは、東海道・山陽新幹線に沿って100メートル幅で植えていったとして、東京から北九州・小倉まで達するくらいの規模です。私たちは、これを100年継続することを宣言しています。
 私たちの植林パートナーは、オイスカ、マングローブ植林行動計画(ACTMANG)、国際マングローブ生態系協会(ISME)という3つの国際NGOです。これまで、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、インド、バングラデシュ、フィジーの計9ヵ国で植林をしてきました。

マングローブ植林の様子

環境や社会の改善にもつながるマングローブ植林の効果

 マングローブの最大の分布先は東南アジアですが、経済発展に伴い急速に分布が減ってしまいました。このような中、東京海上日動のマングローブ植林プロジェクトは、SDGs(持続可能な開発目標)をはじめとした次のような効果を生み出しています。

① 地球温暖化の防止(SDGs目標 13)
東京海上日動は、マングローブ植林により約15万トンのCO2を吸収・固定しており(18年度)、10年連続でカーボン・ニュートラルを達成しています。
② 生物多様性・干潟の保全(SDGs目標 14、15)
マングローブが生育する海辺や河口部にはプランクトン、カニ、エビ、貝類などが豊富で、それらを餌とする魚や鳥、晴乳類も数多く集まるため、生物多様性と干潟の保全に効果があります。
③ 災害による被害の軽減(SDGs目標 11、13)
植林されたマングローブの森は「緑の防披堤」となり、04年12月のスマトラ沖地震によるインド洋大津波では、マングローブの森が多くの人々の命を守りました。13年11月にフィリピンに上陸した台風ハイエンでは、マングローブの高潮被害軽減効果が注目されました。
④ 地域経済・社会への貢献(SDGs目標 5、6、12)
マングローブの森には「現地住民による自給食糧、木材、バイオマス燃料の採集」「商業的な漁獲高の増大」「海岸線の浸食の調整」「水質浄化」等の効果があります。水産・森林資源等、地域住民の生活に欠かせない物資を提供し、植林事業では、女性が収入を得る機会の少ない地域において、植林の担い手として女性の雇用を推進するなど、生活の安定と向上をもたらしています。
⑤ 環境啓発・人材育成(SDGs目標 4)
私たちは、定期的に社員や保険代理店、家族などが参加する「植林体験ボランティアツアー」を実施し、植林地の環境課題とマングローブが現地で果たす役割を学ぶ機会を提供しています。このほか、「樹も育て、人も育てる」のコンセプトのもと、国際NGO「Room to Read」と協力し、ベトナム、インド、バングラデシュにおいて、植林に加え、女子教育支援や図書室開設支援も行なっています。

20周年を迎え「マングローブ価値共創100年宣言」を発表

 1999年の植林開始から20周年を迎えた2019年10月に、東京海上日動は記念シンポジウムを開催し、広瀬社長が植林NGO等のステークホルダーとともに、マングローブを基盤としたサービスの提供を通じて価値創出を目指し続けていくことを掲げた「マングローブ価値共創100年宣言」を発表しました。さらに、「国連SDGs目標14達成に向けた海洋行動コミュニティ」に参画し、グローバルにその取り組みを推進していくことを宣言しました。
 加えて、これまでの成果として、20年間におよぶマングローブ植林により生み出された生態系サービスの経済的価値は累計で約1,185億円に達し、マングローブ周辺に住む約141万人の人々に環境・経済の両面で様々な便益をもたらしていることを発信しました。

未来を担う子どもたちへの啓発を通じたサステナブルな未来づくり

 東京海上日動は、マングローブを題材とした環境啓発プログラム「みどりの授業」を2005年から、災害から命を守る行動を促す防災啓発プログラム「ぼうさい授業」を2012年から行っています。これらのプログラムの累計の受講者数は10万人に達しました。社員や保険代理店がボランティアで講師となり、小学校・特別支援学校を訪問して授業を行っていますが、子どもたちからは「マングローブの木が、人のくらしを災害から守っていると知りびっくりした。」「ごみは、なるべくすてないように、していきたい」「日ごろから防災グッズをそろえてこうと思った」といった声が寄せられています。
 また、2009年からは、子どもたちが地域の環境課題を知り、地域の未来のために出来ることを考える「Green Gift地球元気プログラム」を実施しています。現在では、全国21カ所の地域の環境NPOと社員が、子どもたちの自然体験や環境学習の機会を提供しています。このプログラムは、保険のお客様が紙の約款(冊子)ではなくホームページで閲覧する「Web約款」を選択されると、紙資源使用量削減額の一部が環境NGO・NPOに寄付される仕組みで、お客様参加型の環境保護活動になっています。2019年度にWeb約款を選択した契約件数は約1,180万件、紙の削減効果は2,830トンに達しました。
 私たちは、これからも、海外ではマングローブ植林、国内では「Green Gift 地球元気プログラム」を続けていきます。

Green Gift 地球元気プログラム(神奈川・水辺の観察集合写真)

Green Gift 地球元気プログラム(兵庫・田植え体験)



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