2015年3月のアーカイブ
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2015/03/31
中国のCO2排出ピークは従来想定よりその頂点は高く、ピークアウト前倒しの議論は時期尚早
-2013年の石炭消費量は4.2億トンの上方修正、石炭合成ガス(SNG)により2020年に少なくとも1.1億トンのCO2排出増-本年2月に中国の国家統計局は毎年恒例の「国民経済・社会発展統計公報」を発表、その中でエネルギー消費量は前年比2%余りの微減に止まり、石炭消費量については同マイナス2.9%となったと公表した。 続きを読む
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2015/03/30
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(11)
エネルギー・キャリア各論:アンモニア(その2)前回はアンモニアのエネルギー・キャリアとしての利用可能性を中心に記したが、今回は、アンモニアに関して解決すべき課題を中心に記すことにしよう。 続きを読む
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2015/03/30
核燃料サイクル政策のあり方についての提言(第7回)
前回(第6回)では原子力の軍事利用から平和利用への展開を図った所謂原子力先進国とは異なり、わが国の原子力開発は事実上ゼロからのスタートであり、海外からの発電炉導入とほぼ同時に、核燃料サイクルもスタートした。 続きを読む
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2015/03/27
爆買いは歓迎だが観光だけでは地方創生はできない
安価・安定的電力供給が地方創生に必要な理由2月の百貨店の売上高が11ヶ月振りにプラスになり、前年同期比1.1%増の4457億円になった。春節で来日した中国人を中心に外国人観光客の購入額が初めて150億円を超えたと報道されている。 続きを読む
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2015/03/26
核燃料サイクル政策のあり方についての提言(第6回)
前回(第5回)では、六ヶ所再処理、もんじゅ両プロジェクトとも本格的運転状態に入れば、想定を超えるリスク発生も予想されることからその対応方策が問われることになる。国はこの重責を果たすために必要な組織力強化を保証する措置を講ずることを提言した。 続きを読む
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2015/03/25
LEDによるスマート・ライティング
北海道ニセコ町が、2015年度からの3年間で町内の照明を発光ダイオード(LED)に切り替えるということを3月8日の報道記事で知った。LEDの価格も大きく下がっているから、同じような動きが各地で見られることも確かだ。 続きを読む
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2015/03/25
貿易赤字の続くなかでの原油価格の急落(その3)
中東の石油がもたらす格差の拡大が、人類の平和共存を脅かしている第2次大戦後の世界の、特に日本の高度経済成長を支えてきたのが中東の石油である。実は、この経済成長をもたらしてきた石油の産地の中東で、石油利益の分配に伴う所得格差の拡大により、いま、人類の平和共存の望みが脅かされている。 続きを読む
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2015/03/24
続・欧州のエネルギー環境政策を巡る風景感
-エネルギー連合(その3)-前回、2月25日に発表されたエネルギー連合パッケージに関する欧州委員会提案の主な項目を紹介したが、その合意は必ずしも容易なものではない。 続きを読む
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2015/03/23
核燃料サイクル政策のあり方についての提言(第5回)
前回(第4回)は使用済燃料の適切な処分方策はエネルギー安全保障の基本的条件であり、国は最終的に残る高レベル放射性廃棄物について環境負担をミニマムに抑えることを目標とする高速炉サイクル実用化開発を進めることを明示し、国民の理解を求めるよう提言した。 続きを読む
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2015/03/20
続・欧州のエネルギー環境政策を巡る風景感
-エネルギー連合(その2)-前回、エネルギー連合パッケージ案の5つの柱を紹介したが、それぞれに盛り込まれた主な政策は以下のとおりである。
エネルギー安全保障、団結、信頼
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2015/03/19
核燃料サイクル政策のあり方についての提言(第4回)
前回(第3回)では六ヶ所再処理、もんじゅ両プロジェクトの現状と今後の課題を提示した。六ヶ所再処理は本格運転への見筋が見通せる状態にあるものの、仏からの技術導入に伴う脆弱性克服が重要課題であり、独立性の高い事業組織とすることの必要性を指摘した。 続きを読む
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2015/03/19
貿易赤字の続くなかでの原油価格の急落(その2)
資源量に制約される原油価格は、中長期的には確実に上昇する本稿(その1 )で述べたように、2005年以降続いていた原油価格の異常とも言える高騰が、昨年(2014年)末に急落した。 続きを読む
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2015/03/18
続・欧州のエネルギー環境政策を巡る風景感
-エネルギー連合(その1)-トウスク首相の提案
昨秋以降の欧州のエネルギー政策でもう一つ注目すべき点は、エネルギー連合(Energy Union)に関する動きである。 続きを読む
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2015/03/17
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(10)
エネルギー・キャリア各論:アンモニア(その1)【アンモニア】
意外と知られていないエネルギー・キャリアの候補物質として、アンモニアがある。実は、私自身もアンモニアがそんな性質を持つ物質だという認識を、ごく最近までもっていなかった。 続きを読む
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2015/03/17
核燃料サイクル政策のあり方についての提言(第3回)
前回(第2回)はわが国の核燃料サイクル開発の中核であるべき六ヶ所再処理、もんじゅ両プロジェクトの大幅な工程遅延によりサイクル開発環境が大変な混迷状態にあること、このため使用済燃料処理処分という原子力利用上の最重要方策に重大な支障となりうることに深刻な懸念を提示した。 続きを読む
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2015/03/16
甲状腺癌の難しさ(その2)
(前回は、「甲状腺癌の難しさ(その1)」をご覧ください)
甲状腺スクリーニング結果とその問題
福島県では2011年から14年まで甲状腺癌の「先行調査」、2014年4月からは「本格調査」が始まりました。 続きを読む
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2015/03/16
続・欧州のエネルギー環境政策を巡る風景感
-2030年エネルギー気候変動パッケージ(その2)-2030年パッケージの採択
2014年10月23日に首脳レベルで構成される欧州理事会において、2030年のパッケージが決定された。そのポイントは以下のとおりである。 続きを読む
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2015/03/13
続・欧州のエネルギー環境政策を巡る風景感
-2030年エネルギー気候変動パッケージ(その1)-昨年9月に「地球温暖化の科学をめぐって」を投稿して以降、半年近くご無沙汰してしまった。久々の投稿である。昨年7月に5回にわたって「欧州のエネルギー・環境政策をめぐる風景感」を投稿したが、その後半年の間に色々な動きがあった。 続きを読む
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2015/03/13
核燃料サイクル政策のあり方についての提言(第2回)
前回(第1回)は1F事故後の経過を振り返り、今後原子力利用(発電)を継続していく上で最重要と考えられる課題を総括した。 続きを読む
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2015/03/12
甲状腺癌の難しさ(その1)
前稿(その1)(その2)で、悪性腫瘍(がん)と放射能の関係、世の中には色々な発がんリスクがあることも述べてきました。しかし福島において、このような癌の一般論から少し外れた、特殊ながんがあります。これが甲状腺癌です。 続きを読む