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排水環境の負荷を減らし、そのままでは廃棄物になるものをバイオマス発電燃料に変える“エコリカバ―II”

環境技術事例&インタビュー


国際環境経済研究所理事、東京大学客員准教授


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エコリカバ―社とオリジン東秀の担当者の方にお話を伺いました

お話を伺った方々:

エコリカバ―: 代表取締役 細川 恒氏
同: 取締役事業推進部長 国島 武史氏(技術開発担当)
オリジン東秀: 経営管理本部総務部長 小飯塚 勝巳氏
TMC: 代表取締役 鶴巻 昌彦氏
(オリジンでの導入時担当の経営コンサルタント)

店側のメリットについて

――良かった点はどういうところですか?

小飯塚 勝巳氏
(オリジン東秀)
小飯塚:まず掃除が簡単になったことです。以前は、網で底の泥状のものをすくって、ひしゃくでアクをすくうように油をすくい、水が含まれていたのが難点でした。店により回収量にばらつきもありました。今では、エコリカバ―IIの繊維に油分が付着したものをすくえば良いので、清掃作業の負担が軽減され、店舗間のばらつきも減りました。グリーストラップの臭いもかなり改善できました。
 
 
 

――コスト的にはいかがですか?

小飯塚:これまではグリーストラップ汚泥を廃棄物処理法に基づいて処理し、産廃業者に出して、1㎏あたり25~30円程度支払っていました。明らかに違うのは、有価物という形で処理できるようになったことです。有価物としてはほぼゼロに近いものではありますが、それでも価値があることが認められました。セメント会社への運搬費用がいくらか必要になりますが、トータルの管理コストとしては下がっています。

――エコリカバ―IIを導入したきっかけは何ですか?

鶴巻 昌彦氏(TMC)
鶴巻:オリジン東秀ではグリーストラップ汚泥の処理に困っており、3年前にエコリカバ―社の国島さんを廃棄物関係のつてで紹介されました。お互いにもう少し具体的に詰めていこうということで、機械を使ったり試行錯誤しながら、コスト面とオペレーションが簡単にできる今のかき混ぜる方法に落ち着きました。昨年3月からエコリカバ―IIによる処理をスタートし、現在では東京23区にある約600店舗のうち300店で利用しています。
 
 

――グリーストラップの処理は飲食店にとって大変なことですか?

鶴巻:どこの飲食業もその処理に困っているのではないでしょうか。ただ収益が上がるようなものではないので、企業としては、経営者がそちらに目を向けてないのが実情ですが、管理している総務部門としては非常に苦慮している企業が多いと思います。

――エコリカバ―IIで、グリーストラップでの処理は大きく改善されますか?

鶴巻:法律に準拠して処理するとなると、グリーストラップ汚泥の処分価格は企業にとってけっこうな負担になります。オリジン東秀でうまく流れができれば、他の飲食関係の企業にもエコリカバ―IIによる浄化システムを広げていける可能性は大きいと思います。飲食産業からの廃水で汚い水が流れているケースが多いので、きれいな水にして下水に流すという社会性、また環境面でも非常に良いことではないでしょうか。