誤解だらけのエネルギー・環境問題
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2017/03/15
2050年のエネルギーを考える思考実験
── 宮古島「すまエコプロジェクト」にみる電化の流れ(「環境管理」からの転載:2017年2月号)
2050年。今から33年後のわが国はどのような社会になっているのであろうか。どの程度のエネルギーを必要とし、それをどうやって賄っているのか。 続きを読む
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2017/03/08
ピンチを糧に、時には楽しむ強さを
書評:田部井 淳子 著「それでもわたしは山に登る」(電気新聞からの転載:2017年2月24日付)
田部井淳子さんと最初に出会ったのは尾瀬サミットの時であったであろうか。尾瀬は群馬、福島、新潟の3県にまたがり、土地の多くは東京電力の私有である。 続きを読む
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2017/03/02
経済の「嫌な予感」根源を丁寧に整理
書評:原 真人 著
日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス(電気新聞からの転載:2016年12月16日付)
今月5日、安倍総理大臣の在任期間が1807日となり、中曽根元総理大臣を上回って戦後歴代4位となった。 続きを読む
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2016/12/13
米国大統領選挙に揺れたCOP22を振り返る
(「環境管理」からの転載:2016年12月号)
米国大統領選挙の結果、事前の大方の予想を覆し、共和党トランプ候補が圧勝した。また、同時に行われた議会選挙の結果、共和党が上下両院ともに過半数を占めることとなった。 続きを読む
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2016/11/25
資本の論理から気候変動読み解く
書評:マッケンジー・ファンク著
地球を「売り物」にする人たち―異常気象がもたらす不都合な「現実」(電気新聞からの転載:2016年10月21日付)
「気候変動で金持ちになろうと目論む人を訪ねて世界中へ」とある通り、本書は気候変動による影響、すなわち氷床の融解や干ばつ、洪水といった影響にしたたかに「適応」している事例を世界中からリポートしたものである。 続きを読む
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2016/11/22
パリ協定発効を踏まえて考える日本の貢献
(「環境管理」からの転載:2016年11月号)
昨年のCOP21で採択されたパリ協定は、各国の批准手続きが順調に進み、COP22の開催を前に発効することが確定的となった。 続きを読む
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2016/11/20
COP22参戦記(その2)
ー成果の乏しいCOP22と、COPの役割の変質ー11月18日(金)深夜、COP22は閉幕した。
会期前に「期待値のコントロールが必要」と言われるほど、具体的な議論の進展に乏しいだろうと考えられていたことは、前回の参戦記で述べた通りである。 続きを読む -
2016/11/18
【動画】国際環境経済研究所 長谷川主席研究員に聞く 「フューチャーアースの取り組みとCOP22の特色」
撮影:現地時間 2016年11月17日(木)持続可能な発展についての国際的な共同研究プラットフォームであるフューチャーアースに、日本から委員として参画し、COPにも長年関わっている長谷川主席研究員に、COP22におけるフューチャーアースの活動とCOP22の特徴を語っていただきました。 続きを読む
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2016/11/18
COP22参戦記(その1)
米国大統領選の結果に揺れるCOP22会場今回のCOPの成果として期待されていたのは、パリ協定発効を祝い、温暖化対策推進に向けて高まりつつあるモメンタムを維持することであった。 続きを読む
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2016/11/17
【動画】地球環境ファシリティ(Global Environment Facility:GEF)の石井 菜穂子総裁に聞く 「日本の産業界への期待」
撮影:現地時間 2016年11月16日(水)5つの環境関連条約の資金メカニズムとして世界銀行に設置された信託基金であるGEFの総裁を務める石井菜穂子氏。 続きを読む
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2016/11/15
【動画】経団連 国際環境戦略WG座長 手塚 宏之氏に聞く「各国産業界の連携」
撮影:現地時間 2016年11月14日(月)11月13日交渉の公式日程の無い日曜日に、各国の産業連盟のダイアローグ(BIS-MEF)が行われました。今回で4回目となるBIS-MEFを終え、これまでの経緯と今回の成果を伺いました。 続きを読む
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2016/11/14
【動画】経済産業省参事 島田 久仁彦氏に聞く「COP22 米国大統領選の影響と日本の批准の遅れ」
撮影:現地時間 2016年11月13日(日)国連気候変動枠組み条約締約交渉に長く関与しておられ、現在、経済産業省参事の島田久仁彦氏に、COP22第1週目を終えて感じる、米国大統領選挙の影響や日本の批准の遅れ、求められる貢献などについて語っていただきました。 続きを読む
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2016/10/18
わが国の省エネはどこまで期待できるか
(「環境管理」からの転載:2016年10月号)
昨年示されたわが国の長期エネルギー需給見通し(以下、エネルギーミックス)は、5,030万kLという大幅な省エネの進展を前提にしている。 続きを読む
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2016/09/16
電力の低炭素化をどう図るか
── 自主的枠組みへの期待と課題(「環境管理」からの転載:2016年9月号)
電力の低炭素化は、わが国がパリ協定の下に掲げた目標「2030年には2013年比マイナス26%」達成の重要なカギである。 続きを読む
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2016/08/31
地球温暖化は起きているのか?
地球温暖化、気候変動問題が取り上げられるようになって久しいものの、この問題に懐疑的な方が多いのも事実です。「気候変動問題など起きていない。科学者のねつ造である」、あるいは、「気候変動は生じているがそれは地球の『バイオリズム』であり、人間活動の影響ではない」「太陽の黒点の活動が温暖化の原因」という論を聞くことも多くあります。 続きを読む
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2016/08/12
気候変動を動かす金融・投資の動き
(「環境管理」からの転載:2016年8月号)
国連気候変動交渉は、その正当性や参加国の多さ等において他の国際枠組みに対して圧倒的優位にあるが、それだけに硬直的であり、具体的な手段に乏しい。 続きを読む
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2016/07/11
再エネ普及政策はどうあるべきか
── FIT法見直しの経緯と概要(「環境管理」からの転載:2016年7月号)
第190回通常国会にて「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(通称:FIT法)等の一部を改正する法律」が成立、6月3日に公布された。 続きを読む
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2016/07/04
トランプ現象生む米国の変貌とは
書評:横江 公美 著「崩壊するアメリカ ~トランプ大統領で世界は発狂する!? 」(電気新聞からの転載:2016年6月24日付)
今回の米大統領選挙は、これまでないほどに見る者を戸惑わせている。共和党らしさでは最右翼のジェブ・ブッシュ氏が早々に脱落し、資産家の道楽とやゆされたドナルド・トランプ候補が予備選を制した。 続きを読む
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2016/06/23
電力システム改革下の原子力事業(3)
ーわが国は今、何を考えるべきかーわが国の原子力事業が様々な不透明性に覆われていること、とくにその中でも電力システム改革によって自由化、発送電分離といった施策が行われれば民間事業者が原子力という壮大な事業を担うことは困難であり、政策的補完措置が必要とされることを見てきた。 続きを読む
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2016/06/21
電力システム改革下の原子力事業(2)
ー米国・英国における原子力の事業リスク抑制策ー※電力システム改革下の原子力事業(1)ー「戦略なき脱原発」で良いのか?ー
原子力事業は、発電の一方途と考えるにはあまりに大きな意味を持つものであり、必要性も特別ながら、維持しようと思った場合、考慮しなければならないことの幅、量ともに特別である。 続きを読む