日本の産業界では、原材料から製品を作る過程で生じる副産物をゴミ(廃棄物)として捨てない努力を行なっています。
循環型社会の形成のために、3R(Reduce、Reuse、Recycle)という言葉がありますが、

(1)Reduce:発生した副産物を出来るだけ社内外で活用(Recycle)して、最終的な廃棄物を減らします
(2)Reuse:リターナブルビンに代表されるように、製品を繰り返し使用します
(3)Recycle:容器包装リサイクル法により、家庭で不用になったプラスチックは産業界で再利用されます

「資源リサイクル」の特集では、産業界の取り組みを取り上げていきますが、鉄鋼業を例にとると、以下の取り組みを行なっています。

1、鉄鉱石(鉄分が60%)から鉄を製造するときに、鉄分以外の副産物が発生します。この副産物は、セメント用に使用(Recycle)し、最終的な廃棄物を減らします(Reduce)
2、他産業で発生した廃プラスチックも、コークス炉(石炭を乾留してコークス製造設備)に投入して、100%資源として活用しています。(Recycle)