「データで読み解く地球温暖化の科学」出版のお知らせ


キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹

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 2024年10月、国際環境経済研究所への寄稿者の一人でもあるキヤノングローバル戦略研究所の堅田元喜主任研究員が、新著「データで読み解く地球温暖化の科学」を出版したので紹介する。

 本書は、多様な分野の最新の科学的知見や、過去100年近くにわたる観測データの丹念な分析によって、地球温暖化問題を巡る疑問や、温暖化が進んだ未来の姿を考察したものである。

 以下に、キヤノングローバル戦略研究所のホームページに掲載されている紹介文の一部を引用する:

  
地球温暖化問題の理解は、20世紀以降の観測や数値シミュレーション技術の進展によって飛躍的に深まった。
だが、そもそも地球温暖化の進行速度は、どの程度正しく観測されているのか?
地球温暖化は、人間や生態系に対してどのような悪影響をもたらしたのか?
逆に、地球温暖化で気温が上がったことによる好影響はなかったのか?
その裏で進展してきたテクノロジーは、地球温暖化による悪影響の前では無力であったのか?
気候シミュレーションは、過去の気候変動やその影響を完全に再現できているのか?
そして、地球温暖化問題にはどのような性質があり、どのようにすれば解くことができるのか?
本書では、これらの疑問に対する答えを多様な分野の科学的知見や過去100年以上続いている観測データの丹念な分析から見出し、地球温暖化が進んだ未来で何が起こるかを考える。

 本書を読むと、地球温暖化の科学に関する情報は世の中に溢れているが、じつは素朴な疑問への答えを探すことも容易ではないことに気付かされる。カラー図表が多数取り入れられており、この分野の研究に携わる学生や若い研究者はもとより、地球温暖化対策を迫られている産業界や行政機関の関係者にも役立つであろう。

 特に電子版は学生でも買いやすいように99円と安価にしてあるので、お気軽にご覧頂きたい。