「SDGsエコバブルの終焉」のご紹介


International Environment and Economy Institute

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 当研究所の投稿者としてもお馴染みのキヤノングローバル戦略研究所の杉山大志研究主幹が編著者の「SDGsエコバブルの終焉」が宝島社から出版された。共著者の中には、有馬純東京大学公共政策大学院特任教授、元毎日新聞編集委員の小島正美氏、素材メーカのCSR部門に勤務される藤枝一也氏と、当研究所への常連の投稿者に加え研究所所長の山本隆三も名前を連ねている。
 全共著者は次の通り。学者、作家、ジャーナリスト、産業界の実務担当者まで、実に多彩な顔触れだ。
 岡崎五朗、山本隆三、藤枝一也、川口マーン惠美、有馬純、田中博、渡辺正、掛谷英紀、小島正美、平井宏治、上田令子、松田智。


SDGsエコバブルの終焉宝島社

 杉山氏が、エネルギーフォーラム誌に紹介文を書かれているので、一部引用させていただく。

 いま日本政府はグリーントランスフォーメーション(GX)に熱心だ。2050年脱炭素を目指して前のめりになっているが、じつはこの「エコバブル」はもう終焉に向かうのではないか? 
 電気自動車(EV)、ESG投資、グリーン投資のブームは、いずれも既に翳りが出てきている。誇大宣伝だったり、儲からなかったり、政府補助が玉切れしたり、理由は様々。その実態をまとめた。SDGsに熱心なのはじつは日本だけだったことも分かる。
 環境原理主義は、ドイツをはじめ欧州では農民など、庶民の大反発を招いて、政治は急速に右傾化している。グローバルサウスからは、二枚舌の先進国によって化石燃料利用が妨げられ、経済開発の機会が奪われることに、猛烈な反発がある。

 温暖化に関しては、当研究所でも様々な意見を掲載させていただいているが、温暖化対策を進めることで、欧州では農民を中心とした大きな反発がでている現実がある。どこまで、どれだけの資金を投じで対策を行えばよいのか一石を投じる書籍だ。
 キヤノングローバル戦略研究所のホームページに著者による出版記念イベントの動画が公開されている。また、関連する資料のダウンロードも可能だ。見ていただければと思う。

https://cigs.canon/videos/20240829_8307.html