食品ロスを減らす食材リレー
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
食品ロスを減らすことで、食費も上手にやりくりすることができます。今回は、食材リレー方式で食べ飽きずにバリエーションを広げつつ食品ロスを減らす方法をご紹介します。
今回は、煮豚とそのゆで汁から派生させていきます。
まずは煮豚を作りました。たっぷりのお醤油で煮ると、調味料が多く必要となりますので、下茹で後、醤油をベースにした調味液で味付けしていますジップ式の袋に入れて、空気を抜きながら保存しつつ、味を染み込ませていきます。
煮汁は冷やすとラードが浮きますのでこちらも活用します。約20g取れました。このラードは、餃子のタネに追加したり、炒め物にも使えます。
煮豚はチャーシュー麺やチャーシュー丼にして楽しみます。
チャーシューの切れ端とタレを使ってチャーハンを作ると、切れ端も美味しい一品に大変身!炒める時には、ラード10g程度加えて作っています。ラードを使うことで、コクがUPします。ラードの残りは冷凍庫で保存します。
ゆで汁をリレーで食べきります
ラードを取ったゆで汁は、冷蔵庫にある野菜を加えてポトフにします。この時使用した食材は、ベーコン、ウインナー、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもに、使いきりたい残り野菜として白菜、キャベツ、大根を加えました。コンソメ顆粒を加えるだけで簡単にポトフができます。
ポトフの具材が少なくなってきたことと、食べ飽きてきたので、牛乳と鶏がらスープの素を加えて味を調えつつ、冷凍庫にストックしておいたしめじ、コーン、ブロッコリー、追加のウインナーなどを加えてかさましをしつつ、シチューにリメイクしました。
シチューが残りすくなくなってきたら、冷凍ブロッコリー、冷凍あさりを加えて火が通ったら、ゆでたパスタ麺を加えてラストのスープパスタでフィニッシュ!これで、洗いにくいシチュー鍋も洗いやすくなって、洗剤や水道代の節約になります。
煮豚とその煮汁から食材の在庫整理をしつつ、手を変え品を変えて最後まで無駄なく美味しく食べきることで、食品ロスを減らしながらも食費の節約を同時にすることができます。
煮汁一つでも広がる料理は、パズルゲームのように楽しんで工夫をすることがポイントです。リレー方式は飽きずに食べきる工夫ですので、ぜひ試してみてくださいね。