国際気象機関が公表した2022年の空気中CO2濃度


国際環境経済研究所主席研究員、(一財)日本原子力文化財団 理事長

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2023年夏の酷暑

 昨年の夏は世界各地で大変な暑さだった。この酷暑の原因は地球温暖化である。
 広く知られるところだが、地球温暖化は人間がもたらした。
 人間は長い間化石燃料を利用してきて、CO2を排出し続けてきた。その結果空気中のCO2濃度が高まり、それが原因で地球を取り巻く空気の温度が上昇した。

ノーベル物理学賞受賞者が示しているCO2濃度と温暖化とのかかわり

 空気中のCO2濃度と地球を取り巻く空気の温度とのかかわりについては気象学者の真鍋淑郎博士が分析解明されている。博士はこの研究で2021年ノーベル物理学賞を受賞された。

世界気象機関公表の2022年空気中CO2濃度

 ところで、昨年11月15日、世界気象機関が温室効果ガス年報を出した。それによれば、2022年の全球平均空気中CO2濃度は417.9ppm=0.04179%となっている。年報によれば、これは産業革命以前の1750年時の濃度と比べて150%だとある。この報告はあたかも温暖化の根拠を示しているようだ。

石油都市バクーで開催されるCOP29

 ところで、昨年12月にアラブ首長国連邦のドバイで開催されたCOP28(第28回国連気候変動枠組条約締約国会議)の決定文書では、原子力発電が初めて取り上げられた。そして、COP28の場で日本をはじめとする23ヵ国が共同で、「2050年までに世界の原発の発電容量を3倍にする」とする「原子力三倍宣言」を出した。
 今年のCOPは、アゼルバイジャンのバクーで開催される。
 バクーは世界で最も古い石油産出都市の一つだ。ノーベル賞のノーベル兄弟がこの開発に関わり、大いに儲けた。兄弟はその儲けをノーベル賞のファンドとした。
 ドバイに続く石油都市での気候変動会議の開催だが、COP29ではどの様なことが決められるのだろうか? 関心が高まる。
                            了