第6回 NEC インドで拓く 新しいBOPビジネスの形


国際環境経済研究所理事・主席研究員

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自分たちが育てた日本種イチゴの初収穫に喜ぶインドの女性たち

 JICA(国際協力機構)のFS事業に採択され、その支援も受けて2013年3月には初収穫。ホテルのケーキショップでこのイチゴを使ったショートケーキを売り出したところ、1,000ルピーという高価格にも関わらず、いつも予約で完売だそうです。日本の高品質で安全な食品が「ジャパン・ブランド」として憧れの対象になるのも当然といえば当然でしょう。
 それにしてもNECとインドとイチゴ。その出会いが東日本大震災の復興支援にあったとは。「最初から答えがあったわけではありません。『何とかしたい』『何かしたい』の思いを持って動きまわる内に、自然と導かれたのだと思います。思いのある人間が動き回る。これが企業の社会貢献活動の肝かも知れません」と語ってくれました。
 まだまだ試験的な段階で、ビジネスの芽が出たばかりではありますが、これからNECのICT技術を活用したイチゴ栽培で、東北に、インドに、たくさんの笑顔が咲くことでしょう。

インド史上初のイチゴのショートケーキ

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