温暖化の政策科学
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2019/12/20
技術進歩と不可分な人の進化
書評:ジョセフ・ヘンリック 著, 今西 康子 訳『文化がヒトを進化させた 人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉 』(電気新聞からの転載:2019年11月8日付)
なぜ人間は期待値で必ず損すると分かるバクチをするのか。 続きを読む
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2019/10/17
地球温暖化は正確に測定できているのか?
既報で述べたように、日本の温暖化は、都市化の影響等を補正すると気象庁発表の6割程度に留まるようだ(http://ieei.or.jp/2019/09/sugiyama190930/)。 続きを読む
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2019/10/15
説得力増す地球温暖化懐疑論
書評:マーク・モラノ 著 、渡辺 正 翻訳『「地球温暖化」の不都合な真実 』(電気新聞からの転載:2019年9月6日付)
2016年は過去150年で最も地球の気温の高い年だと言われた。 続きを読む
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2019/09/18
FITがイノベーションの邪魔をする
「抜本見直し」のあり方は?再生可能エネルギー全量買取り制度(FIT)による既存技術(多結晶シリコン太陽電池)への補助は、ペロブスカイト太陽電池等、次世代の太陽電池のイノベーションの邪魔をする。 続きを読む
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2019/07/26
暴れる太陽磁場で気候が変動
書評:宮原 ひろ子 著『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか: 太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来 』(電気新聞からの転載:2019年7月5日付)
地球温暖化の予測はシミュレーションによるが、実はこれが頼りない。 続きを読む
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2019/06/26
CO2削減シナリオのウソ
シナリオによる政策操作
20年ほど前、小生の知り合いだったインド人の女性は、「政策決定者を操作するなんて簡単よ。シナリオをあげればそれで終わり」と言い放っていた。 続きを読む
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2019/05/29
地球温暖化は生物多様性を増す
書評:クリス・D・トマス 著、上原 ゆうこ 訳『なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか』(電気新聞からの転載:2019年4月26日付)
目から鱗の、生態学の新常識。 続きを読む
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2019/05/23
温暖化対策長期戦略とSociety5.0の思想
現代的環境主義宣言――技術こそが地球環境問題を解決する標題の「現代的環境主義宣言(エコモダニスト・マニフェスト)」は、米国ブレークスルー研究所(Ted Nordhaus所長)が同所の基本思想として2014年に纏めたもの。 続きを読む
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2019/02/14
複雑系理論で経済成長を解明
書評:セザー・ヒダルゴ 著、千葉 敏生 訳『情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて』(電気新聞からの転載:2019年1月18日付)
この本は、物理学を修めたヒダルゴが経済成長の謎を解明し、理系読者に分かりやすく説明したものだ。 続きを読む
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2019/01/25
ノーベル賞を獲得したノードハウスのDICEモデル
地球温暖化の被害はCO2削減の費用を正当化するか?1 はじめに
2018年のノーベル経済学賞は、ウィリアム・ノードハウス氏に贈られた。氏の最も重要な業績は、 続きを読む
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2019/01/08
情報技術とイノベーションの歴史に学ぶ
書評:ジェイムズ・グリック 著、楡井浩一 訳『インフォメーション-情報技術の人類史』(電気新聞からの転載:2018年12月7日付)
アフリカの「トーキングドラム」とは、人の語り口を真似て叩く太鼓で、遠くの人に連絡が出来る。決まりとして優雅な文学的表現を使う。 続きを読む