冬の節電プログラムを終えて
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
すっかり春の陽気となり、冬の厳しさを忘れてしまいそうですが、2022年8月4日からスタートして12月31日に参加申し込みを締め切った「冬の節電プログラム」を覚えていますか?節電プログラムに参加表明するだけでも2,000ポイント=2,000円分が付与もしくは割引されるありがたいプログラムでした。
2022年1月分、2023年1月分ともに使用量が160kWhだったのですが、2022年は4,674円、2023年は7786円に2000円分が引かれた5,786円でした。こう考えると、1年で電気料金がかなり値上がりしたことがわかりますね。
節電プログラムの結果は?
節電プログラムの達成目標値は、昨年度の使用量から3%削減した数値で、昨年度と本年度の使用日数の違い等は加味された値です。
我が家の目標値と結果は、以下の通りです。
2月 目標値151kwh 使用量158kWh 結果:未達成
3月 目標値145kwh 使用量138kWh 結果:達成
3月分のみ達成となりました。達成特典は低圧契約の場合、1,111円割引となります。
また2月請求分からは、政府の政策で1kWhあたり7円の補助が入っているので、電気料金が軽減されています。この補助は今年の9月使用分までのため、冬に暖房を使わない我が家でも、さすがに夏は冷房が必要ですから家計にやさしい補助制度ですね。申請など一切必要ないのも助かります。
3月に目標値達成できた理由とは?
正直何が良かったのかはわかりませんが、考えられる要因を挙げていきたいと思います。
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- 早めに寝た…前年は恐らく遅くまで、起きていた気がします。
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- お風呂の換気扇を短縮した…入浴後の換気扇を6時間設定していたものを、1時間程度で止めて浴室のドアを開放して自然乾燥させ、部屋の湿度を上げることを意識した(部屋の湿度を上げることで、体感温度が上がるため)。
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- オーブンレンジをあまり使わなかった…昨年はオーブンレンジ機能を使用した調理が多かった。
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- 洗濯の乾燥機能を極力減らした…この冬は晴れの日が多く、洗濯機の乾燥機能を使うことがほとんどありませんでした。曇りでもできるだけ外干しをして、取り込む際に湿気っていたら30~60分程乾燥機能を使用するようにしていました。洗濯乾燥機はドラム式を使用し、乾燥方式は、ヒートポンプ式です。
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- パソコンが正常に動くようになった。昨年はパソコンの調子が悪く、常にCPUの値が高くパソコン自体も熱を帯びていたため、パソコンの消費電力も高かったことが予想されます。パソコンは昨年秋に修理したため、現在は正常に作動しています。
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- リビングの照明などをこまめに消していた。
もともと、エアコンの暖房や電気ストーブなどは使用せず、日中の太陽光を南側のリビング窓から取り入れて部屋を暖めています。また保温機能は使用しておらず、炊飯は圧力鍋を使用してまとめて炊いて小分け保存、食べる分だけレンジで温め直しています。暖房便座はOFFにして、100円ショップで購入した貼る便座シートでひんやり防止。電気ポットも使用せず、お湯は魔法瓶で保温しています。
夏に向けてやるべきこととは?
この冬は何とか乗り切れましたが、夏はどうしても冷房を使用するので、節電と熱中症対策、予算に余裕を持たせるために、固定費や生活費の見直しをしようと思います。
10年を超えた家電製品は買い換えのタイミングとも言われています。製造から10年を超えると部品がなく、メーカー修理ができない可能性があるため、故障したら買い換える必要があります。家電製品も値上げが続いていますので、エアコン、冷蔵庫、照明など電力使用量が多いものや、使用時間が長いものは買い換えの検討するのもよいでしょう。
買い換えることでどれだけ電気代が節約できるかを知りたいときは、環境省の「しんきゅうさん」でシミュレーションすることをおすすめします。