最後まで食べきる使い切る工夫


消費生活アドバイザー

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 ムダなく最後まで食べきる、使い切ることはエネエコの基本です。そのためにも定期的に冷蔵庫やパントリーの片付けをして、在庫と賞味期限の確認をしましょう。缶詰やカップ麺などは、賞味期限が切れていたとしても、安全に食べられる期限が表示されている「消費期限」とは異なり、ただちに食べられなくなるものではありません。色やにおい、味などをチェックして、異常がなければ食べることができます。備蓄用に購入したインスタント食品の賞味期限を確認して、期限が迫っているなら自家消費をして、新たに買い直して備蓄をしましょう。

 また、海苔やお茶が湿気ているなど、風味が落ちていたら海苔は佃煮に、お茶は小鍋やフライパンで焦がさないように2~5分程度、弱火で煎ってバットなどに広げて冷ませばほうじ茶になります。煎っているときのお茶の香りが部屋に広がるのもまたいいものですよ。

 野菜の皮も無駄なく使い切り、食べきりましょう。ジャガイモの皮やサツマイモの皮は厚めにむいて油で揚げると、美味しく食べることができます。また、ジャガイモの皮には食物繊維が多く含まれており、それが古くなった揚げ油の酸化物を吸着してくれるので、揚げ油がちょっと復活してくれます。皮まで美味しく食べながら、油まできれいにしてくれるだなんて、一石二鳥ですね。
 と、いうことで、実際にジャガイモの皮を揚げてみました。
 ジャガイモの皮は厚めにカットして、水にさらしてキッチンペーパーで水分を取ります。

 冷たい油にジャガイモの皮を投入して、火にかけます。何度か使った揚げ油なので、アミでは取り切れていない揚げカスが所々に浮いているのがわかります。

 カラッと揚がればできあがり。

 ご覧ください、ジャガイモに揚げカスが付着しています。

 塩を軽くふって、美味しく頂きました。皮つきのフライドポテトは子どもにも大うけでした。

 そして、捨ててしまいがちなキャベツの芯やニンジンの皮、葉のつけ根、玉ねぎの外側の皮など野菜の切れ端は捨てずにジップ式の袋に入れて冷凍保存します。

 切れ端がある程度溜まったら、鍋に野菜と水を加え、沸騰したら弱火で30分程度煮込んでから野菜を取り除くと、野菜だしの完成です。

 野菜だしは傷みやすいので、製氷皿で凍らせてからジップ式の袋に入れて冷凍しておき、使う分だけ解凍しましょう。

 そしてだしを取った後の野菜は、コンポストで肥料にすれば生ゴミも減らせます。

 最後まで無駄なく食べきる仕組みを作ることで、お財布と環境にやさしい生活ができますね。日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。