リボーンベジタブル(リボベジ)で野菜クズを復活


消費生活アドバイザー

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 キャベツの芯などを細かく刻んで最後まで食べきるのも無駄なく食べる方法ですが、リボーンベジタブル(再生野菜)は、捨てられがちな芯などを再利用して、再び収穫する方法です。

 初心者さんにおすすめの再生野菜は、豆苗です。市販の豆苗は豆から葉が出た状態で買うことができます。豆から5cmほど茎を残して、葉を収穫し調理します。容器に切った豆の部分と水を入れ、日が差す窓際などに置き、夏場は朝と晩の1日2回、冬場は1日1回容器の水を交換すると1週間程度で再び収穫できる長さに豆苗が成長し、また収穫して調理に使うことができます。豆苗の再生できる回数は基本2回までです。活力剤は使わず、水のみで育てましょう。タネが黒くなり、茎の伸びが鈍ってくると収穫終了のサインです。


豆苗栽培

 薬味に欠かせない小ねぎは、根を残して3cmくらいのところで切り、空き瓶に立てて入れます。水を1cm程度入れて、毎日水を入れ替えながら育てます。徐々に青い部分が伸びてきます。そのまま水で育ててもいいですし、プランターに植え替えて育てることもできます。


ねぎ栽培

 キャベツの芯はコップなどに入れて、水を芯の4分の1くらい入れて育てます。次第に芯のすき間から葉が生えてきます。2~3週間ほどで花芽が出てきますので、ある程度成長したら、土に植え替えて育てると、さらに成長します。


リボーンベジタブルキャベツの芯

 他にも、サニーレタスやリーフレタスの芯を10cmくらい残しておき、芯が立つくらいのやや深めの容器に入れます。水を芯の2cm程度の高さになるように入れて育てます。しばらくすると、新しい葉が伸びてきて、サラダなどに使うことができます。葉の成長が鈍くなったら、希釈した液肥を水に少量混ぜて育てると、葉が元気になります。サニーレタスやリーフレタスは、季節や天候によって大きく値段が変わりやすい野菜ですので、リボーンベジタブルで何度も収穫させて、お弁当やおかずの彩りに使うと出費を抑えられそうですね。

 チンゲンサイや小松菜の芯も再生することができます。チンゲンサイや小松菜の根の部分を切り落とし、直接土に植えると徐々に根の周囲から芽が出てきます。元気のない葉は適宜摘み取って管理しましょう。


小松菜再生

野菜の芯だけではなく、野菜のタネも

 冬にトマトを食べていたときにふと、このタネを植えたらどうなるかな?と思って植えてみたら、大きく成長しました。この夏は何度も収穫できたので、大満足です。


トマト栽培

 他にも、食べた後のパイナップルの葉の部分を植えてみました。


パイナップル栽培

 リボーンベジタブルは、根や葉などが腐ってきたり、カビが生えてきたら潔く処分しましょう。個人的には大根の葉を育てるのが、なかなかうまくいきません。気が付くと、身の部分がドロドロになってしまっています。

 リボーンベジタブルの材料は、もともとは棄ててしまう部分ですから、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。毎日水を替えながら育てる楽しみもありますので、お子さんの夏休みの自由研究にしてもよさそうですね。