環境活動家に子供が洗脳される?

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(英 Global Warming Policy Foundation(2019/12/05)より転載
原題:「CLIMATE CONTROL Brainwashing in schools」)

 私たちは学校の教材で、気候問題の不適切な扱いによる深刻なまちがい、誤解を招く主張、偏りの事例を発見した。こうした教材の中には、広く使われている教科書や、教師用の指導手引き資料、生徒の研究プロジェクトなどが含まれる。

 学校内部や、学校が生徒たちに参加を促すイベントで、環境アクティビズムが幅をきかせている例が見られた。問題となるあらゆる事例で、気候変動について脅し、怯えを煽ってから、生徒たちがどう生きるべきかについて細々した指導が掲げられ、さらにどう考えるべきかまで指図が行われる。一部の例では、校内に「小さな政治活動家」をつくるよう奨められている。生徒の側にも「地球を救う」ための行動の責任を負わせるもので、その行動の大きな部分は、親たちに圧力をかけることとされる。

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学校での気候洗脳 教育に入り込む気候活動家の影響(PDF)

【 著者紹介 】
・アンドリュー・モントフォード
 アンドリュー・モントフォードは著述家兼ブロガーであり、『ホッケースティックの妄想』著者として知られる。GWPFでは、クライメートゲート調査や王立科学協会についてなど、いくつかのレポートを執筆。学童三人の父親。

・ジョン・シェード
 ジョン・シェードは統計専門家。大学で物理学を学び、世界最貧層の運命についての懸念と、気候モデルが彼らの運命を改善するという信念のため、インペリアルカレッジで大気物理学の修士号を取得。しかしこの分野における有意義な進歩が見られないのに幻滅し、学術界を離れ、まずは気象学者、さらには産業界向け統計研究者として働き、その過程で統計学修士号も取得。現在は引退し、世界中の学校における環境活動家による教化問題を扱った、Climate Lessonsブログを執筆。

解説:キヤノングローバル戦略研究所 杉山 大志

 温暖化問題を巡る子供の活動が話題を呼んでいる。この子供たちは、どのような教育を受けてきたのだろうか。著者によれば、子供たちは科学的な教育を受けるのではなく、活動家になるように「洗脳」されている、という。
 GWPFによる論文「学校での気候洗脳: 教育に入り込む気候活動家の影響」の山形浩生氏による邦訳。


図:イギリスにおける小学校教材の例(英文本文より抜粋)

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