2015年1月のアーカイブ
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2015/01/30
幻想排し、あるべき貢献の姿探る
書評:上野貴弘・本部和彦 編著「狙われる日本の環境技術 -競争力強化と温暖化交渉への処方箋 」(電気新聞からの転載:2015年1月16日付)
「日本の優れた環境技術で世界の温暖化対策に貢献する」。この言葉に異を唱える人はいないだろう。耳障りがよく、当たり前のように使われる表現でもある。 続きを読む
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2015/01/29
関西電力の苦悩-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(11)
昨年末、関西電力は東日本震災後2回目の値上げを申請しました。関西電力は2013年5月にも規制部門9.75%、自由化部門17.26%の値上げを実施しています。 続きを読む
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2015/01/27
電力自由化という名の「祝祭」
遠藤典子氏の「原子力損害賠償制度の研究」が第14回大佛次郎論壇賞を受賞した。同賞の源流となる大佛次郎賞の受賞者には、錚々たる名著述家が居並ぶ。 続きを読む
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2015/01/26
電気料金値上げを主張する「脱・成長神話」(朝日新書)とピケティー「21世紀の資本」
朝日新聞出版の本というだけで内容を想像することが可能だが、「脱・成長神話」(武田晴人著)は書名からも分かるように「資源制約、気候変動問題もあるなかで、成長神話を追い求める時代は終わった」というのが骨子だ。またエネルギー・電力問題に触れている部分が多い本でもある。 続きを読む
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2015/01/23
電力会社の原子力事業が再編される? -日本原電、東西分社化検討-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(10)
1月17日付日経朝刊に、日本原子力発電株式会社の東西分社化検討の記事が載っていました。
日本原電、東西で分社検討 運転・廃炉請負で経営再建 続きを読む
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2015/01/21
外部評価にドアを開けた東京電力 -IAEAの評価チーム受け入れ-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(8)
東京電力の柏崎刈羽原子力発電所が、IAEA(国際原子力機関)の専門家チームの安全性調査を受け入れることになったと日本経済新聞、朝日新聞他が報じています。 続きを読む
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2015/01/20
エネルギーミックスを決めるのはいいが、どうやってそれを実現するのか? -イリノイ州の例を参考に-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(7)
今年前半は、将来のエネルギーミックスをどうするかが、エネルギー政策の一番の課題です。 続きを読む
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2015/01/16
日曜大工でもできる究極の温暖化対策
建築物の省エネルギー基準が強化される方向に向かっている。1980年に初めてつくられた省エネ基準は92年、99年に改正され、段階的に強化されてきた。 続きを読む
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2015/01/14
事故調の公開調書は、犯罪捜査に使われるべきではない-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(5)
1月10日の福島民友ニュースが、「東京電力福島第1原発事故を招いたとして業務上過失致死傷容疑などで元東電幹部らを告訴・告発した「福島原発告訴団」が13日に新たに同容疑で東電社員や当時の原子力安全・保安院の関係者ら5人を東京地検に告訴・告発することが9日、告訴団への取材で分かった。」 続きを読む
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2015/01/14
再生可能エネルギーの普及策 抜本見直しを(後編)
(会議所ニュース2014年11月1日号からの転載)
再生可能エネルギーの普及のために導入された全量固定価格買取制度(FIT)が行き詰まり、政府は制度の見直しの検討を開始している。今後、電力自由化が進展する中で、再エネだけを特別扱いすることは難しい状況だ。 続きを読む
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2015/01/13
面白くない民主党代表選 -見所なきエネルギー政策-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(4)
民主党代表選の真っ最中です。
鳩山元総理の2020年(1990年比)▲25%温室効果ガス削減構想という全く実現性のないアイデアを国際約束化したうえで、その実現のために原子力による発電量割合を50%以上にするというエネルギー基本計画を閣議決定したかと思えば、 続きを読む -
2015/01/13
COP21に向けての重要な提案:化石燃料消費の節減こそが求められなければならない (その3)
化石燃料消費の節減のためには、先進国の経済成長の抑制が求められる温室効果ガスの削減目標を決める国際間の協議が、依然、難航している
2020年以降の各国の温暖化対策の目標を決めるためのCOP20(国連気候変動枠組み条約の締約国会議)が終わった。その協議結果の報道(朝日新聞2014/12/15)によると、「温暖化目標薄氷の合意途上国に配慮 内容修正」となっている。 続きを読む
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2015/01/09
テレビ東京渾身の訴え「国民負担2.7兆円の衝撃」は必見
昨年11月17日、テレビ東京の「ワールド・ビジネス・サテライト」がこれまでテレビでは取り上げられることのなかった切り口で、再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度を取り上げた。同局のホームページには当日放送された内容が動画で掲載されている(下記URL参照)。 続きを読む
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2015/01/09
米国の新たな温暖化対策は実現するのか-エネルギー・温暖化関連報道の虚実(3)
今回は米国の温暖化政策の行く末についてです。
オバマ大統領は、外交や内政の目玉になるような成果を挙げられないまま、自分の歴史に残る成果(legacy)の候補として、温暖化政策を選択しました。 続きを読む
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2015/01/08
水素社会を拓くエネルギー・キャリア(7)
「水素社会」へのシナリオとエネルギー・キャリアの開発、利用目標前回に記した「水素社会」へのシナリオをまとめると【図1】のようになる。これは、シナリオの絵姿を示したという程度のもので、グラフの示す数値関係はきわめてラフなものと理解していただきたい。 続きを読む
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2015/01/07
COP21に向けての重要な提案:化石燃料消費の節減こそが求められなければならない(その2)
世界の化石燃料消費の節減こそが、地球環境保全のための世界的な合意の主題でなければならない化石燃料消費を節減すれば、CO2の排出が原因とされる地球温暖化の恐怖は防げる
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5 次評価報告書の内容を解析した結果から、今世紀中の地球上のCO2 の累積排出量を4兆トン以下に止めることができれば、 続きを読む
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2015/01/06
エネルギー・温暖化関連報道の虚実(2)
電気料金は、電力自由化で下がるのか?
今回は自由化と電気料金との関係です。
「自由化を進めれば、電力会社間の競争が激しくなって電気料金は下がる」というのが電力自由化推進の根本的な論拠です。 続きを読む