執筆者:田下 正宣
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2016/05/18
もんじゅの今後の展開について
現在有馬元東大総長を座長とする「もんじゅの在り方検討会」の議論が進められており6月には答申が出る予定である。この種の有識者会議は担当省庁が予め大筋を作りその枠で答申が出ると言うのが従来の流れである。 続きを読む
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2015/07/17
核燃料サイクルの再構築を急げ
ー再処理技術の確立・維持・発展を目指してー1.経緯
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- 資源のない日本が太平洋戦争に突入せざる得ない状況に陥ったのは、直接的には米国対日禁油政策であった。 続きを読む
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2015/02/27
わが国の中長期的(~2050年)電源構成の在り方
- 自由化のリスク低減、3つの60% -電力自由化のメリットとリスク
電力の自由化は、本年予定されている電気事業法改定で法的整備が整いいよいよ本番を迎え、16年には小売の全面自由化が見込まれ、18年以降には「発送電分離」の実施が予定されている。また対応する電力会社の動きも活発化しており、東電と中電連合の燃料共同購入構想、関電と東ガス連合の燃料共同購入・電力の共有化などの構想などが報道されている。 続きを読む
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2014/05/29
3つの思い込み(幻想)問題
1.ウクライナ問題(豊かになれば武力行使はしなくなる)
1989年マルタ会談でデタントとなり、「イデオロギーの戦は終了し、豊かになれば武力による解決はなくなる」と多くの外交専門家が判断し多くの人そう思った。その後ロシア、中国の経済発展のため先進国は大幅な技術・経済支援を行い、ロシアのGDPはこの10年で約1.5倍、中国は2.5倍に膨らみ食えない状況から生活レベルは大きく改善された。 続きを読む
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2014/03/04
核のゴミ処理の可能性(その2)
-早期開始と着実な実施-4.わが国の進むべき道は?(図-2参照)
ゴミ処理に「混ざったまではゴミである。分別すれば資源になる」と言う言葉がある。
核のゴミも分別程度により処理方式には3つの方法が考えられる。 続きを読む -
2014/02/26
核のゴミ処理の可能性(その1)
-『30万年』を『1000年』へ-1.概要
エネルギー問題はわが国にとって国運を左右する課題であり、現実に原発停止に伴い追加輸入化石燃料の輸入代金は毎日100億円、年間約4兆円の国富が海外に流失し、貿易収支は従来の黒字から構造的赤字体質に変化している。加えてシリアなど中東・北アフリカの政情不安から原油・LNG輸入の潜在リスクもかなり40年前のオイルショックの再来も危惧される。 続きを読む -
2013/05/29
石炭・木質系バイオ混焼焚が日本を救う!
-外貨流出防止と森の再生の道-昨年度の貿易収支は約7兆円の赤字である。円安の影響で化石燃料の輸入代金拡大により当面貿易収支は構造的赤字体質に陥った。一方補助金漬けの太陽光発電の大量導入により電気料金は今後益々上げざるを得ない。この構造的問題を緩和、解決する方策はないのか。 続きを読む