高校生の研究発表会を開催
山本 隆三
国際環境経済研究所所長、常葉大学名誉教授
国際環境経済研究所は、10月5日(日曜日)に福島市において「高校生が考える2040年から2050年の産業界の姿」をテーマに高校生による研究発表会を開催しました。2月に福井県敦賀市で開催した第1回の高校生の研究発表会「高校生が考える2040年の電力供給」に続く開催です。
前回に引き続き発表会に参加した、福井学園福井南高校、静岡県立三島北高校、静岡県立焼津中央高校は、それぞれ自動車産業、電力産業、セメント産業をテーマに選択し、日本自動車工業会、電気事業連合会、セメント協会にご協力いただき、出前授業と研究活動の支援をいただきました。
前日10月4日(土曜日)には、産業界からの参加者と高校生全員で、東北エネルギー懇談会様のご協力により、女川町の震災遺構を見学したのち、女川原子力発電所のPR館も訪問し、原子力発電所の安全問題などを学びました。
発表会では、焼津中央高校からは、セメントに係わる二酸化炭素削減策として自己治癒コンクリートの活用についてのプレゼンテーションが行われました。福井南高校は、福井県永平寺町で運行されている自動運転バスに触れながら、将来の自動車社会を説明しました。三島北高校は、AI(人工知能)による電力需要増への対処の方法として浮体式原子力発電所の可能性にも触れた「アイ(AI)は地球を救う」のタイトルでプレゼンテーションを行いました。
各高校の発表の後、産業界からの参加者との熱心な質疑応答があり、また他校の高校生からも質問が出る場面もありました。各高校のプレゼンテーションにつきましては、動画が当研究所のホームページにも公開されますので、ご覧いただければ幸甚です。
産業界の参加者による投票の結果、理事長賞に福井南高校、優秀賞に焼津中央高校、最優秀賞に三島北高校が選出されました。