食費節約の助けになる!家庭菜園のすすめ


消費生活アドバイザー

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 この4月から子どもの進学に伴い、お弁当生活がスタートしました。さまざまな食品の値上げが続いており、やりくりのために、家庭菜園(我が家はベランダ菜園)の面積を増やしています。この夏は、弁当用にミニトマトとオクラを作ることにしました。

ミニトマト

 昨年は6月頃の種まきかつ猛暑のため、なかなか実がならずに秋ごろによやく結実し、思うような収穫を得ることができませんでした。今年は昨年の反省をもとに、3月頃に早めに種まきをしました。ちなみに種は、昨年収穫したものです。執筆時は5月中旬ですが、既に花が咲いています。また昨年はトマトの価格が高くて、やりくりに苦労したため、お弁当の彩りのミニトマトは確保できそうで、少しほっとしています。

オクラとにんにく

 また、お弁当に欠かせない緑は、オクラにしました。種は100円ショップにて2つで100円のものを使っています。発芽率は意外にも良好なため、ベランダ菜園用に便利です。そして画像左上の飛び出した芽は、見切り品の芽が出た状態で売られていたにんにくを、空いたスペースに植えてみました。にんにくは、育てやすいだけではなく、にんにくの独特な香りでアブラムシやハダニなどの害虫を寄せ付けない効果が期待できるため、コンパニオンプランツとしての役割もあります。

見切り品は食べる以外にも増やせる

 先ほどのにんにくのように、芽が出た状態で見切り品として売られていたら、ある意味ラッキー。もちろん、冷蔵庫などで芽が出た状態のものがあれば、家庭菜園に活用できます。

エンツァイ(空心菜)

 画像の葉は、シャキシャキとした食感がクセになるエンツァイ(空心菜)です。もともとは、見切り品として50円で売られていたものです。傷んだ部分は適宜処理をして、可食部は炒め物に使いつつ、下側の茎を10cmほど残して、水に2週間ほど挿しておくと、根が出てきます。それを土に植えたのもが画像の状態のものです。実はこの土はもう何年も使っておらずカラカラでしたが、前回紹介した保冷剤を混ぜたおかげで、復活しました。エンツァイは乾燥が苦手なため、保水効果のある高吸水性ポリマーの保冷剤を混ぜた土との相性は良いようです。夏のエネエコで続報を出したいと思います。

 このほかにも、小ネギ、ニラ、スイートバジルを育てており、小ネギは根を残してまとめて収穫したら、小口切りにしたものをジップ式の袋に入れて冷凍しておくと長持ちして、必要量だけ取り出して使えるので便利です。根を残すことで、再びネギが生えてくるので1年中収穫できます。スイートバジルは、収穫したら洗って冷凍しておくと、フレッシュなバジルが手に入りにくい季節でも、「ガパオライス」が作れるので便利です。

乾燥ハーブティー作りに挑戦!

アップルミント

 画像は、アップルミントの鉢植えです。これも、いただきものを水に挿しておき、鉢植えにして増やしたものです。ミント類は、気がつくとあっという間に生い茂るため、このアップルミントも持て余していました。しかし、これからはそれもないでしょう。このアップルミントを乾燥させてお茶にしたところ、見事成功しました。

乾燥ミント

 作り方は、伸びたミントを切って、水で洗ったら乾燥ネットなどに入れて、2日ほど天日で乾燥させます。これだけですと、乾燥が弱いので、100℃のオーブンで15~20分ほど乾燥させると完成です。容器に乾燥剤と一緒に入れて保管します。飲むときは、ティースプーン1杯に熱湯500ccほど加えて3分ほど待つと、ミントティーの完成です。ミントティーには、消化促進やリフレッシュ効果などが期待できるそうで、私も今までは買っていましたが、これでもう買う必要はありません。いつでも好きなときに好きなだけミントティーを楽しむことができます。

 さまざまなものの値上げが続きますが、見切り品やベランダ菜園を活用することでエネエコな生活を送ることができますね。