高校生の「エネルギー問題研究」の発表会を開催 ‐2日目の動画も追加公開‐
国際環境経済研究所
International Environment and Economy Institute
2月15日(土)、16日(日)の両日、福井県敦賀市に高校生と社会人が集まり、高校生による「2040年の電力供給を考える」をテーマにした発表会を開催しました。
参加した高校生は、学校法人福井学園福井南高校、静岡県立三島北高校、静岡県立焼津中央高校の3校からの生徒15名と引率の先生3名です。社会人は、鉄鋼、電力、化学、自動車、ガス、セメント、石油、電気電子業界の産業団体と関係する企業の25名でした。
初日は、日本原子力発電の敦賀総合研修センターでの施設見学とシミュレーション体験に加え、高校生は講義も受けました。また、関西原子力懇談会のご協力により全員が関西電力美浜原子力発電所を見学しました。
敦賀市内での夕食後、高校生は研修センターにて翌日の発表会に備え社会人のアドバイスを受けながら、プレゼンテーション資料のブラッシュアップを深夜まで行いました。
動画に初日集合時から食事風景、深夜のブラッシュアップの様子までが記録されています。
初日の様子
翌16日の午前中に、前日のくじ引きで決まった順番に従い、焼津中央、福井南、三島北高校の順番でプレゼンテーションが行われ、各高校のプレゼン後に社会人による、コメントと質疑応答がありました。
焼津中央高校は、2040年の理想の発電比率を求めるため、前提を設定した上でのエクセルシートでの計算の利用も試みており、社会人からも優れた発想との評価が聞かれました。
福井南高校は、経済とエネルギーとの関係を中心にプレゼンを展開しました。経済問題とエネルギー、電力供給を結びつける研究内容は、高校生のレベルを超えているのとコメントもありました。
三島北高校は、「不安を消し去る(申)エネルギー計画」として、2040年が申年であることに引っかけたタイトルでプレゼンしましたが、内容は練られており、再エネ、原子力、水素の問題にまで触れた幅広いものでした。
社会人全員が投票した結果、最優秀賞三島北高校、優秀賞焼津中央高校、理事長賞福井南高校に決定し、賞状と副賞が渡されました。
2日目のプレゼンの様子
今回の高校生の発表会は、当研究所として初めての試みでしたが、日本原電、関西原子力懇談会、両組織からの大きなご協力の下実施できました。参加した社会人の方からは、高校生の取り組みと視点は企業がエネルギー問題を考える際にも大いに参考になるとのコメントもいただき、来年度以降も是非継続して欲しいとの言葉もいただきました。
また、参加した高校生を引率いただいた先生からは、研究を続ける過程で高校生も考える力を付け、成長することが実感できたとのコメントもいただきました。
土日にもかかわらず、ご参加いただいた高校生、引率の先生、社会人の方にあらためて御礼申し上げます。また、ご協力いただいた日本原電、関西原子力懇談会の関係者の皆様にも衷心より感謝申し上げます。
国際環境経済研究所は、高校生に視野を広げていただける研究、学びの場を来年度以降も引き続き提供する予定です。ご支援をいただければ大変幸甚です。