洗濯をすすぎ1回でエネエコ

　日々の洗濯だからこそ、節水や時短を意識したいところです。我が家はドラム式の洗濯乾燥機を使用し、風呂の残り湯を使い、可能な限り外干しをしています。どなたでもやっているような節約方法です。そして、これまで、なんとなく気分的にすすぎは2回していました。とは言え、エネエコのためにはすすぎ1回の方がよいのは理解してはいました。でもしていなかったのです。

　すすぎ1回にしていなかった理由は

1. 　洗剤成分が残っていないか心配
2. 　洗濯洗剤の香りが強く残ってしまい柔軟剤の香りとケンカしてしまう…
3. 　2回すすぎでも白い肌着に黄ばみが出るのに、1回では衣類の黄ばみの進みが早くなるのでは？
4. 　他にも、タオルの黒カビ問題や衣類の黒ずみが出ないか心配…

　そんな中、ライオン様から『NANOX oneシリーズ』をご提供いただく機会があり、すすぎ1回でも安心して使えるとのことでした。「スタンダード」「ニオイ専用」「PRO」の3製品をその時の洗濯物の状況に応じて使い分けてみました。

　正直なところすすぎ1回で洗濯をするのはちょっと勇気が必要でした。いままで習慣のように30年以上もやってきたことを変えることは、難しいと感じるお年頃です。毎日毎日洗濯物に向き合ってきましたので、良い（気に入った）悪い（気に入らない）は感覚的にわかるくらいにはなっています。洗い上がり後は緊張しましたが、思いのほかちゃんと洗えており、ちょっと拍子抜け（良い意味です）でした。心配していた残り香の強さも感じませんでした。これは、ご提供いただいた3つ、いずれも同様の感想です。洗濯洗剤は、気がつかないうちに進化を遂げていて、すすぎ1回でも問題なくお洗濯ができることがわかりました。

　とは言え、このご提供いただいた洗剤だけを使った感想ならフェアじゃないなと思いまして、他メーカーさんの代表的なすすぎ1回OKな洗剤を試してみました。

　この中に私が日々の洗濯に使用している洗濯洗剤も混ざっております。それぞれの洗剤ですすぎ1回にチャレンジした結果ですが、洗い上がりにも全く問題ない洗剤と、すすぎ1回では香りが残りすぎる洗剤とに分かれました。意外なことに、各社1つずつ香りが強い洗剤がありました。ですので、同じメーカーだからと言って結果は同じとは限らず、製品ごとに異なることがわかりました。とは言え、あくまでも自分基準での評価ですので、人によっては気になる方とそうでない方もいらっしゃるので、そのあたりはご自身の経験と感覚で判断していただけたらと思います。なかなかすすぎ1回のお洗濯が進まないのは、こういったところがあるからでしょうね。個人的には洗濯洗剤は無香でも良いと思っています。

洗濯時間はどれだけ変わったか？

　すすぎ1回にすることで、節水、節電、時短といった効果が期待できます。

　画像は、洗濯物の量も同じものですが、すすぎ2回35分、下がすすぎ1回27分の洗い上がり時間の違いです。洗い時間、脱水時間は合わせてあります。およそ8分の差となりました。この8分差をどのように考えるかはその方次第だとは思うのですが、個人的には朝の8分はとても貴重なので、ありがたい！と思います。我が家は家族の人数が少ないので、1日1回の洗濯ですが、家族の人数が多いご家庭では、1日2回、3回と回数が増えるごと、時間の節約になりますね。

節水効果は？

　我が家の洗濯機は、必ず1回は水道水ですすぎをするため、風呂の残り湯を使う我が家ではすすぎが1回減っても、実際に水道水を使う量は変わらないため、個人的には△ですが、全てを水道水で洗濯をしているなら、節水効果は高いと言えるでしょう。水道水を使うことでもCO₂が排出されるため、すすぎ1回の洗濯をする家庭が増えると、CO₂の削減につながります。これはある意味簡単にできそうなのに、やっていなかったアクションではないかと思います。

衣類が長持ちする効果も

　すすぎ1回にすることで、布の摩擦ダメージが減り、衣類が長持ちする効果も期待できます。確かに、毎日洗濯するタオルはどんどん薄くなってきて交換タイミングとなりますが、その期間が伸びるのでタオルだけではなくさまざまな衣類にも共通して言えることなので、衣類等の購入費用の節約にもつながりそうです。最近は衣類も値上がりしてきていますから、長持ちさせることもやりくりには欠かせませんね。

おわりに

　今は何の抵抗もなく、すすぎ1回生活を継続しています。これが我が家のスタンダードになることは間違いありません。ちなみに我が家では、すすぎ1回にコースを、「わたし流」という洗濯コースで登録しました。
　そして、驚いたことがあったのですが、しばらく使っておらず黄ばみのようなシミができた白いバスタオルを「NANOX one　PRO」で洗ったら、すすぎ1回でもきれいに落ちました。これには感動してしまい、写真撮っておけば…と後悔しました。最後の最後に宣伝のようになったのですが、そうではなく事実を書いただけです。