家にあるものでマスクづくり
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
新型コロナウイルスの影響で子どもが通う小学校は3月2日から休校しています。4月6日からは新学期が始まる予定になっていますが、感染の拡大が止まらない状況で今後どうなるかは流動的です。新学期からはマスク登校となり、子ども用の使い捨てマスクのストックが終わってしまいそうでしたので、手作りすることにしました。
ところが、材料となるダブルガーゼの生地やマスク用ゴムは売り切れていることが多くまた、値上がりしていることもあり、家にあるもので何とか作れないかと考えてみました。
メインの材料となるガーゼは、子どもが新生児の頃に使っていた沐浴布。まさか沐浴布が10年の月日を経てマスクになるとは、誰が想像していたことでしょう。10年も沐浴布が家で眠っていたのも驚きですが…。
そして、使い捨てマスクのノーズフィット部分のプラスチック芯材と耳掛け部分のゴムを再利用。マスク1枚作るのに必要なプラスチック芯材は、1枚につき1本、ゴムは4本(マスク2枚分)です。
見えにくいですが、沐浴布の耳の部分を切って確認してみると、ダブルガーゼでできていることがわかります。ダブルガーゼはマスクの生地に適しています。
今回は手芸材料店のユザワヤさんが提供している動画と型紙、作り方を参考に作ってみました。
作り方を簡単に紹介します
表布と裏布を1枚ずつ切って、表布と裏布を中表に合わせて上下を1㎝縫い合わせる。
たくさん作るときは、型紙を作っておくとラクです。
表に返して上1㎝を縫う(アイロンをかけておくと縫いやすいです)。
縫ったところに、ノーズフィットテープを入れる。
ノーズフィットテープの横を縫う。
プリーツ用に印をつける。
印に合わせてプリーツを作り、アイロンで押さえてから、端5mmを押さえで縫う。
両端を3つ折りにして縫う。
両端にゴムを通して、長さを調節して完成!
早速試着してもらいました。さすが元は新生児も使える沐浴布だけあって、肌触りが良いそうです。
洗い替えも含めて4枚作成しました。マスクのゴムは使い捨てマスクのゴムのほかに、家にあった平ゴムと帽子用のゴムを使いました。何とか形になってよかったです。
今回はダブルガーゼ素材の沐浴布で作りましたが、新生児の肌着やパジャマ、ガーゼケットなど探せば、手元に布マスクの材料になりそうなものはたくさんありそうですね。
先が見えず不安な日々が続きますが、冷静に考え、行動をし、感染拡大を抑える努力をして行きたいと思います。そして、一日も早い新型コロナウイルの終息を願っています。