エコな州ハワイ
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
日本では、今年の7月からレジ袋が有料化されることが決まっており、このことに関しては、エネエコブログでもご紹介しています。そして今回は、海外のエコ事情もお伝えできたらと思い、20年ぶりにハワイへ行く機会がありましたので、ご紹介したいと思います。
私が滞在したのはハワイの観光地ホノルルです。目の前には青い海、白い砂浜が広がる素敵なビーチに胸躍らせつつ、エコなものを探してみました。
ハワイでも、レジ袋は有料化されていました。2015年7月1日からスタートし、2018年7月1日から法律が強化され、再利用できない薄手のレジ袋や紙袋は禁止、再利用できる厚手のレジ袋や紙袋も、最低でも、15セントで購入することになりました。
15セントは日本円で約16.5円(1ドル110円として計算)。日本では、レジ袋1枚5円で販売されているところが多いので、約3倍の値段になります。
ハワイのエコバッグはカラフルでおしゃれなものが多いのが特徴です。お土産にもおすすめです。
写真はオーガニック系スーパーのエコバッグです。素材や色柄、保冷用などさまざまです。
左側のエコバッグは2.99ドル(約330円)、右側のエコバッグは19.99ドル(約2200円)
こちらのスーパーでは、エコバッグを持参すると15セントの割引がありました。
私自身、前情報でハワイへ行くならエコバッグ持参が必須とあったので、家にあるエコバッグを複数持参しました。こまごまとお土産も含めてお買い物をしたので、エコバッグは必須アイテムだと思いました。
その後現地の方の利用が多いと言われるスーパーへ足を運んでみましたが、老若男女問わずほぼすべての方がエコバッグを持参していました。エコバッグの浸透率はかなりなものだと実感しました。
そしてまた、同スーパーのイートインスペースでエコなものを発見しました。
“MADE with LOVE&100%RECYCLED #5 PLASTEC”「愛と100%再利用されたポリプロピレンで作られた(カトラリー)」という意味でしょうか。#5 PLASTECとは、ポリプロピレンを表すようです。なんだか素敵な表現です。
そして、宿泊先のホテルでもエコなものを発見しました。
ホテルには、空の2本のボトルがあるのみ。こちらのホテルでは、ペットボトルが廃止になり、ボトルに水を汲んで利用する仕組みに変更されました。給水機は各フロアにあります。
給水機では、水と氷が出てきます。我が家は事前に水筒を大小複数持参していたので、小さいものは、お出かけ用、大きいものは部屋用に使い分けていました。日本から粉のお茶とインスタント味噌汁は本当に助かりました。ちなみに、滞在地付近のお店で日本で売られている緑茶の500mlペットボトル飲料が1本4ドル(約440円)くらいしました。
街を歩いたり、トロリーに乗ったりしたのですが、現地の方はほとんどマイボトルをもっていました。
そしてホテルのアメニティの容器にもエコな表示がありました。
こちらの容器は従来のプラスチックに比べ自然環境への負担が少ない、生分解性プラスチックを使用しております、と記載されています。ホテルのグレードもあるかとは思いますが、全体的にエコ意識が高いと思いました。
そして外へ出ると、レンタサイクルも至るところにありました。
利用料金は2種類あり、片道4ドル+税、1回のライドは最大30分、30分につき4.50ドルで時間延長も可能。
マルチストップ 25ドル+税 事前購入で自転車1台を300分利用可能。
利用方法等は日本語でも書いてあるので、旅慣れてきたら利用するのもよさそうです。
もちろん、ホノルルはとても清潔でゴミがほとんど落ちていません。その理由は至るところに設置されているゴミ箱です。また、ビーチにも忘れ物はありますが、ゴミはほとんど落ちていません。その理由は、ゴミ箱の設置と禁煙であること、適宜ゴミ拾いがされていることです。
観光客が多いこのビーチでは、“SMOKING PROHIBITED BY LAW”「法律によって喫煙禁止」の立て札があります。
探せばもっとたくさんのエコが見つかりそうなハワイ。街も人もエコが浸透しているように感じました。