エコ心高める、新入学準備を
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
そろそろ野菜の値段と寒さが和らいで欲しいと願っていますが、いかがお過ごしでしょうか。息子がインフルに罹り、おとなしかったのは1日2日だけ…あとは登校日まで「ひまー」とひたすら騒ぐ息子を横目に、「仕事が進まない…」とイラっとした1週間を過ごしました。
前回、みかんの皮を活用したお話をさせていただきましたが、その後乾燥させたみかんの皮は火を起こす際の着火剤としてもよいとの情報をいただきました。これでますますみかんの皮が捨てられなくなりましたね。素敵な情報をありがとうございます!
さてそろそろ卒業や新入学の時期となりました。幼稚園や保育園から小学校、小学校から中学校など、節目の年は出費が多くて節約のしどころもわからなくなりやすい時期です。とはいえ、すべてを新品で揃えていると、お金がかかるばかりです。そこで今回は、「エコにもつながる新入学準備」をご紹介します。
スーツ
卒園、卒業式、入園、入学式に必要なスーツをその都度新調していてはお金がかかります。女性保護者の装いも卒業式は黒系、入学式は明るめとなっているため、2着必要となります。年に何度も着るものではないので、いっそのことレンタルにしてみましょう。レンタルと言っても、業者に借りる方法もありますし、背格好年齢が似ている友人から借りる方法もあります。業者に借りる場合は、早めにレンタル予約をしておきましょう。友人から借りる場合は、クリーニングに出してから返却をすれば、クリーニング代だけで済むので経済的です。
子供のスーツも同様にレンタルがおすすめです。もし、レンタルがない場合は、リサイクルショップやメルカリやフリルといったフリマアプリで購入して、使い終わったらまた売るといいでしょう。もし、近所にお下がりがあるならそれを利用しない手はないでしょう。
学用品
各学校では入学前には説明会があり、その時に準備物のお知らせがあります。学校で用意するものと、家庭で用意するものが書かれていますので、先走って買ってしまうと、ムダになることもあります。学校によっては「文房具は無地のものに限る」「内履きは学校指定のものに限る」といった指定もあるので、説明会後に揃えるのがおすすめです。
鍵盤ハーモニカといった楽器類もお下がりができるものです。吹き口部分を買い替えるだけで済みますので、経済的です。
体操着や制服も、お下がりができるならそれに越したことはありません。学校によっては使わなくなった比較的状態のよい制服や体操着をPTAで回収して、希望者に配る活動をしていますので、確認をしてみるとよいでしょう。
特に学校指定がないものは、持ち上がりで使うことも視野に入れましょう。ハサミや色鉛筆、内履きは園で使っていたものを小学校でも使う。筆箱は小学校から中学校、中学校から高校になっても使う。
このペンケースは私が小学5年生の時に買ったもので、30年以上経った今でも現役です。皮ではなく合皮ですが、合皮部分もほとんど傷んでいません。
これは息子が赤ちゃんの時から使っているガーゼハンカチです。
表がガーゼで裏はタオル地にものですが、これは年齢によって変化しています。
保育園の時は
ループを縫い付けて、保育園で使う手拭きタオルとして。
小学校では、手作りの移動ポケット(ハンカチとポケットティッシュを入れて、ズボンに付けるもの)のハンカチをこのガーゼハンカチにしています。
息子はこだわりがないのか、朝はこのガーゼハンカチ(複数枚あります)を移動ポケットに入れてから登校しています。
子供の学校の節目は何かとお金がかかりますが、教育費は成長とともに高額になる傾向がありますので、早目にお金をかけるところとそうでないところのメリハリをつけてきましょう。それが結果的にエコにもつながるでしょう。
おまけ
小学2年生の息子の鉛筆は、短くなってもすぐには捨てません。
昔なつかし、補助軸でギリギリまで使います。
ものを大切に最後まで使い切ることの大切さは日ごろの生活から教えていきたいと思っています。