2017年7月のアーカイブ
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2017/07/31
建設進む洋上風力発電所
ヨーロッパでは、沖合数㎞の海上に大規模な風力発電施設が次々と建設されている。こうした洋上風力発電所のメリットは、洋上では陸地に比べ強く一定の風が吹き、比較的安定した発電が可能なことや、風車の大型化が可能なこと、陸上から風車は見えず景観や騒音問題をほぼ免れることができること、などである。 続きを読む
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2017/07/27
容量メカニズムの必要性と必然性
IEAが2016年3月に発表したレポート『電力市場のリパワリング:低炭素電力システムへの移行期における市場設計と規制』(IEA(2016))は、再生可能エネルギーの大量導入で先行する欧米の電力システムにおける課題を分析し、低炭素電力システムへの転換に不可欠な電力市場のリパワリング(再構築)の必要性を論じた有益なレポートである。 続きを読む
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2017/07/19
置き換えて見える原子力の将来像
書評:堀江 貴文 著「ホリエモンの宇宙論」(電気新聞からの転載:2017年6月23日付)
IT企業ライブドアの設立者として彗星のごとく現れ、独特の着想と行動力でそれまでの「大人の世界の秩序」をいとも簡単に打ち破ったホリエモンの著である。 続きを読む
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2017/07/18
拡大生産者責任と企業の社会的責任
-容器包装リサイクル制度を題材として-OECDによって提唱され、各国の廃棄物政策に影響を与えている政策概念に拡大生産者責任(Extended Producer Responsibility :EPR)の考え方がある。わが国では容器包装リサイクル法が、EPRの考え方を初めて取り入れた法律と言われている。 続きを読む
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2017/07/14
仏新大統領の再エネ支援策は?
FITから入札に変わる欧州の再エネ支援制度(「月刊ビジネスアイ エネコ」2017年7月号からの転載)
フランスのオランド前大統領は再生可能エネルギー(再エネ)の導入に熱心で、原子力の比率を下げ、再エネを推進する方針を掲げた。 続きを読む
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2017/07/12
トランプ政権のパリ協定離脱を整理する
──その真意と影響は?(「環境管理」からの転載:2017年7月号)
米国のトランプ大統領は6月1日午後3時(日本時間2日午前4時)、ホワイトハウスのローズガーデンで演説し「パリ協定」からの脱退を宣言した。 続きを読む
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2017/07/10
自動運転は社会イノベーションのきっかけ!
その現状と将来展望(「月刊ビジネスアイ エネコ」2017年7月号からの転載)
最近、「自動運転」に関するニュースやトピックが増えてきました。今回は、自動運転技術は今どのような状況で、社会はどう変わるのかを探ってみました。 続きを読む
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2017/07/07
資源循環型社会構築への未来図(その2)
2.法改正など制度改正の動き
廃棄物処理法の改正は前回が2010年に行われ、概ね5年に一度の改正に向けて、環境省の廃棄物処理専門員会が今年1月に論点整理の報告書がまとめられた。 続きを読む -
2017/07/06
トランプ政権のパリ協定離脱と米国内の反応について
(「一般社団法人 日本原子力産業協会」からの転載:2017年6月29日付)
パリ協定は2015年署名され、現在147ヶ国で批准されている。米国では2005年に比して2025年26-28%温室効果ガスを削減することとしていたが、6月1日トランプ大統領は選挙期間中の公約どおりパリ協定からの離脱を宣言した。 続きを読む
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2017/07/04
仕切り直しの高レベル放射性廃棄物の最終処分場選び
「シュピーゲル」誌の最新号(2017年6月17日号)に、久しぶりにドイツにおける高レベル放射性廃棄物の最終処分場選びの話が載っていた。テーマは「随伴委員会」(ドイツ語ではBegleitgremium)の委員に選ばれた、3人の民間人について。 続きを読む
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2017/07/03
2018年度米国予算要求におけるエネルギー関係予算
(「一般社団法人 日本原子力産業協会」からの転載:2017年6月21日付)
通常、米国予算は2月の予算教書発表から議会での審議を経て9月末までに承認される。米国予算年度は10月から9月までである。 続きを読む